こちらの写真は愛知県岡崎市にあるアパートの経年劣化による現場調査を行わせていただいた時のものです。
建物全体が全体的に劣化しており、顕在化していないもののすでに雨漏りしている可能性がある状態でした。

建物は経年劣化だけでなく、周囲の環境によっては劣化が早く進むこともあります。
この建物は線路沿いという立地の関係上、列車通過時の振動やレールから出るさび粉に影響を受けてしまいます。
例えばこちらのドレンはコケ汚れでわからないだけで防水層に亀裂が入っている可能性があります。

外壁も全体的に劣化しており、通常より早いサイクルでの修繕をおすすめしました。
外装塗装は2年以内の施工をお勧めします。

ベランダの床面の防水が劣化して外壁が爆裂して破片が下に落ちてしまっている状況です



また、外部の環境だけでなく、人為的な原因で建物が傷んでしまうこともあります。

例えば、こちらは屋上に置かれた石なのですがかなりの重量があるため、屋上防水に悪影響が出ている可能性があります。
屋上に屋外物干し用コンクリートベースを置かれている場合などは要注意です。
置くだけならまだ大丈夫なのですが、引きずったり風で揺れたりすると防水シートを傷つけてしまいます。
こういった重量物を置く場合、重量物の下にゴムマットなどのシートを敷くなどしていただくことをおすすめしています。

建物は何もしなくても経年で劣化していきます。
前回の修繕または調査から10年以上経過している場合、一度調査されることをおすすめいたします。