5階建て賃貸マンションの定期メンテナンスのご相談をいただきました。
こちらは9年ほど前に屋上の防水施工させていただいた物件で特に問題は発生していないのですが、きちんとメンテナンスしたいとのことでご連絡をいただきました。
今回は
・屋上
・屋上下屋根
・エントランス上庇
・2階部看板屋根(どうしても汚れやすい部分です)
・外壁タイル
・ベランダの一部
・階段
・共用部廊下
・駐輪場
など建物全体の現状確認を行い、報告書をまとめさせていただきました。
まず屋上ですが、アスファルトシート防水(トーチ工法)の施工から9年経っていますが特に問題はありませんでした。
エントランス上庇も特に問題はなさそうでしたが、前回施工しておらずそろそろメンテナンスが必要なため、防水加工とトップコートのみのお見積もりを出させていただきました。
ただ、エントランス上受水槽部は汚れがひどい状態でした。
受水槽の下に缶やビンが落ちており、こういったごみは防水を劣化させてしまうため、定期的な清掃を行うよう管理会社に依頼するようアドバイスを行わせていただきました。
建物外壁のタイルの状況は全体的に良好でしたが、建物に庇がない場合、どうしても汚れがつきやすくなります。
外壁の換気フードはコーキングが切れており、雨漏りしている可能性がありました。
雨漏りしているかどうか判別する際のポイントは錆の有無です。
タイルに錆が垂れている場合は要注意で、コーキングの切れ目から内部に水が入り込み鉄筋等を錆びさせている可能性があります。
また、ベランダは防水が捲れている部分がありました。
こちらは次回大規模修繕時に防水工事をご提案させていただきました。
フェンスが錆びて、元の白色から茶色く変色していました。
錆に雨があたることでさらに錆てしまい穴が空いてしまったり、フェンスの根元がさびてしまうと最悪の場合、フェンスが倒れてしまう可能性もあります。また、錆だらけの状態では見た目も美しくありません。
駐輪場のトタン屋根も錆を放置しすぎたため、端部を中心に板金に穴が開いている状況でした。
また、緑丸部分の通りフックボルトがなくなっており、屋根が台風で吹き飛ばされる可能性もあり、早急に交換が必要なレベルでした。
今回はまだ大きな問題は起こっていない物件の調査でしたが、しっかり調べていくと将来的に問題となりそうな箇所がいくつか見つかりました。
こういった箇所を早めに修繕していくかどうかで長期的なメンテナンス費用は大きく変わってきます。
名古屋匠塗装では建物の調査を行った場合も大家様にとってわかりやすい報告書を作成させていただいています。
今回、大家様からは屋上のトップコート工事とエントランス上の受水槽部の防水工事、看板裏の防水工事、フェンスの塗装をさせていただきました。
建物の雨漏り修理や調査、塗装のお悩みはお気軽にご相談ください。