屋根が飛ぶほどの台風なんてうちには来ない、と思っている方も多いと思われますが、毎年台風で屋根が飛ぶことも実際に起こっています。
瓦やスレート材など、一部が飛んでいく、壊れるなど個人宅でも注意が必要です。
特に、自宅の屋根が飛んでいったことにより、通行人がケガをした、隣の家の壁を壊したなど、トラブルを招く危険性が高いのです。
窓が割れて台風の強風が入り込み、屋根を押し上げて屋根が飛ぶ場合
屋根や屋根と他の建材の隙間が広がり、隙間に強風が入って押し上げられた屋根建材が飛ばされる場合
台風に強い屋根
瓦屋根
瓦屋根は昔ながらの「土葺き(つちぶき)」工法ですと、屋根に瓦が固定されておらず、台風の際に吹き飛ぶ可能性が高いです。
「引っ掛け桟瓦葺き(ひっかけさんかわらぶき)」工法の場合は、屋根が瓦に固定されているため台風への耐久性は高くなりますが、それでも瓦の脱落や破損、瓦と瓦の隙間を埋めている漆喰の破損など屋根が吹き飛ぶ可能性はあります。
スレート屋根
スレート屋根とは、スレート材(板状の建材)を使用した屋根で、釘で固定されており、台風で飛ばされるリスクは少ないのですが、衝撃を受けるとひび割れや欠けが生じる場合があり、雨漏りなどの原因になります。
板金屋根(トタン・ガルバリウム)
板金屋根は、金属の板を加工した板金を使用した屋根です。
こちらも屋根がしっかり固定されており台風で吹き飛ぶ心配は少ないです。
金属なのでスレート材の屋根と異なり衝撃にも強い屋根です。
防災瓦
これは瓦の中でも、台風や地震に耐久性を持たせた防災用に改良された瓦です。
瓦同士がジョイント形式で固定されており、さらに釘で固定されているため風に飛ばされにくく衝撃に強い屋根となっています。