結婚式の日のお天気となると、誰もが晴れてほしいと願うと思いますが、雨の日の結婚式は演技が良いとされているのをご存知でしょうか?
日本だけではなく、世界各国で縁起が良いとされる様々な言い伝えがあります。これらを知ることで、結婚式の日に雨が降ったとしてもハッピーな気持ちのまま結婚式の日を迎えられると思います。
まずは日本です。雨降って地固まるということわざがありますが、日本ではとても有名なことわざで多くの人が耳にしたことがあると思います。
このことわざは、結婚式などのお祝いのスピーチでもよく使用されており、雨の降ったあとはかえって地面が堅固になるところから、もめごとなど悪いことが起こったあとは、かえって基盤がしっかりしてよい状態になることのたとえとして、新郎新婦の2人が、この先より絆がしっかりと強く深まり、共に歩んでいく様子を表しているものだと思われます。
続いてはイタリアの言葉で、Sposa bagnata, sposa fortunataという言葉がありますが、雨により濡れた花嫁は幸せな花嫁という意味になります。
雨は農作物には欠かせないものであり、雨が降ることで土壌が良くなり作物が豊富になることから、雨は縁起が良いとされているのです。日本でも同じように、雨は農作物にとって恵みの雨であることから、雨はマイナスなイメージだけではないことがわかります。
ハワイの言い伝えです。No rain,No Rainbowという言葉がありますが、雨が降らなければ、虹は出ないという意味になります。
日本では結婚式当日が晴天であれば、良い日に恵まれて良かったと思う人が多いと思いますが、ハワイでは雨は様々な恵みをあらわすとされており、にわか雨が多いので、すぐに天候が変わり虹が多く出るため、雨の日に結婚式をあげたふたりは幸せになれると言われているようです。虹が出ている中、祝福される新郎新婦も、そして2人を祝福している人たちも皆が幸せな気分になれそうです。
フランスの言い伝えにはこんな言葉があります。mariage pluvieux,mariage heureuxという言葉は、雨の日の結婚式は幸福をもたらすという意味になります。
元々の言葉は、Mariage plus vieux, mariage heureux という言葉だったようですが、年齢を重ねてからする結婚は、幸せになるという意味で、結婚式とは意味が違ってきますが、幸せになるという意味は同じです。
雨の日の結婚式は、新郎新婦が生涯で流す分の涙を神様が雨として降らせてくれると言われているため、結婚式の日の雨は神様からの祝福であるとの言い伝えもあります。結婚式の日が雨だった新郎新婦は、一生涯幸せに暮らすことができると言われています。
中国では、雨龍と呼ばれる龍がおり、雨龍は神が恵みを授けた証として雨を降らせると言われています。
神様に祝福されることを多くの人が望み、結婚式の日に雨が降るようにお願いしていたようです。結婚式の日に雨が降ることは、とても縁起が良いとされているので、新郎新婦にとっては雨である方が嬉しいことのようです。
現在では中国の一部となっているチベットですが、雨が降ることは、空から花(華)が降っていると解釈されています。結婚式のような大切な日に雨が降ることは、花が降ることになるので、とても縁起が良いとされています。
雨=マイナスなイメージが大きいですが、これだけの言い伝えを知ると、イメージは変わるのではないでしょうか?されているので、新郎新婦にとっては雨である方が嬉しいことのようです。
結婚式の日に雨が降るのはとても縁起が良く、幸せになれるという言い伝えが世界中であるということなので、結婚式当日もしも雨が降ったとしても、マイナスにとらえることなく結婚式を迎えられるのではないでしょうか。きっとお二人にとって、何らかの意味がある雨なのだと思います。
また、結婚式とは違いますが、日本の歌舞伎の世界には、歌舞伎の公演日に雨が降ると、人が舞い込んでくると言われており、幸せが人と共に雨のように振り込んでくると捉えられているため、とても縁起が良いようです。
されているので、新郎新婦にとっては雨である方が嬉しいことのようです。
やはり雨には何かしらのパワーがあることがわかります。
結婚式の準備を進めていく中で、なかなか雨を前提として考える方は少ないと思いますが、雨が降ることを考えた上で準備することも大切なことです。
2人をお祝いするために、ゲストの方たちは雨の中 結婚式場に足を運んでくださるわけですので、ちょっとした心遣いがあるだけで、ゲストの方たちもより一層お祝いする気持ちが大きくなることでしょう。雨で足もとや荷物、衣装なども濡れてしまうと思いますので、使い捨てのタオルを用意しておくことは、とても気の利いた気遣いだと思います。特に女性であれば、雨により崩れてしまいがちなヘアセットが気になってしまうと思いますので、クシやヘアアイロン、ヘアスプレーなどを化粧室などに用意しておくことも、大変喜ばれる気遣いになるのではないでしょうか。メイク直しができるセットや、ストッキングを履いている女性が多いと思いますので、替えのストッキングを用意しておくこともとても気の利いた心遣いになるでしょう。ウェルカムドリンクを用意する場合は、季節を問わず、冷たいものと温かいもの両方を用意しておくと良いです。本人たちが楽しむのはもちろん、ゲストの方たちの心にも残るような演出や心遣いがあれば、皆が幸せな気持ちを共有できるでしょうし、素敵な1日になることだと思います。結婚式の演出についても、晴れでも雨でもできるプランを考えておくことで、安心して当日を迎えられるでしょう。