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コラム

大雪が引き起こす工事への影響

毎年2〜3月は、4月から新たな生活を始めるための引っ越しや新居の完成、リフォームなど施工工事が多い時期です。

ですが、年度末頃からの本格的な冬の到来による気温の低下、雪や凍結といった問題が起こるため、施工業者にとっては予期せぬ出来事に見舞われることも多く、工事のスケジュールが予定通りに行えないこともあります。
気温の低下や雪による工事の遅れには様々な理由がありますが、工事を請け負っている件数が多くなるこの時期というのも工事が遅れる理由の一つです。そもそも工事が多く重なれば、スケジュール通りに進めるために少しでも早く工事を行うと思います。ですが、大雪が降れば施工業者だけではなく、家財や工事に必要な材料の納期が遅れることも考えられます。工事の現場となる場所で大雪が降っていない場合でも、輸送に関係する場所で大雪が降れば納品に影響が出てしまいます。

新築やリフォーム以外にも、大雪は既存の住宅に被害をもたらすこともあるため、緊急な修繕工事やメンテナンスなどの工事も行われるでしょう。
しかし、工事が立て込んでいる時期であれば、施工業者の人手の不足も考えられます。緊急な修繕工事が必要な場合に、すぐに施工してもらえないとなると大変です。部分的な修繕工事であれば、短時間で済む場合もありますが、新築やリフォームとなるとそうはいきません。実際に工事が遅れた場合に起こる問題は、どんなことがあるのでしょうか。

例えば大幅な工事の遅れが起っている場合、施工の順番が予定通りではなくなってしまったり、期日に間に合わせるために施工が不完全なまま工事完了となってしまうことがあります。

工事が遅れているからとはいえ、全ての施工業者に当てはまることではありませんが、実際に一部の業者では起こっています。
問題は、目で見て確認できる所ではなく、目に見えない配管や内部の部分に不具合が起こってしまうことです。
建物が完成したあとに、業者と一緒に確認作業が必ず行なわれるはずですが、施工のミスがある場合、業者側も気付いていないことも考えられます。

施工業者側が、建物の完成前にきちんと確認と点検を行っていれば、施工ミスに気付くことができたものでも、確認を怠れば気付かぬうちに施工ミスへと繋がってしまいます。
目に見えない部分ということは、生活を始めてしばらくしてから気付くということになります。配管の接続に不具合が起こっていた場合、思いもよらぬトラブルが起こる可能性が大きいです。

キッチンやおふろなどの水回りの配管に問題があれば、配管の途中から水が溢れ、床下や内壁、建材などを濡らし、知らぬ間に水浸しになっているということもあります。
長期間気付かない状態が続けば、湿った部分からカビが生え建材を腐らす恐れも考えられます。何か異臭がしたり、壁に水染みができていたりと、気付くときには必ず何か不具合が起こっています。
雪などで工事が遅れる場合、完成が延期になる可能性もあり、その場合は業者の方から本来であれば連絡が入るはずですが、お客様の方から業者へ確認の連絡をして、遅延の可能性を知るということも多く発生しています。

実際に延期となる場合には、口頭ではなく必ずきちんと書面でのやり取りをお願いしましょう。施工業者を選ぶ際は、こういった事が起こる可能性も考えて事前にしっかり納得いくまで説明をしてもらい、施工の場所ごとの点検の有り無しをきちんと確認することがとても大切だということがわかります。

大雪による家のトラブルは、工事だけに限らず、雪が家に直接被害を与える場合もあります。

雪の重みによる屋根への影響や、凍害、雨漏りなど不具合は様々です。トラブルの中でも雨漏りが起こると、早急に何とかしたいものだと思いますが、大雪の場合はそう簡単にはいきません。
雪が完全に溶けるまで作業するのは難しいため、業者へ連絡をしてもすぐには対応してもらえない場合があります。冬の時期は、普段そんなに雪が降らない地域であっても、大寒波などの影響により一気にドカ雪が積もることがあります。
工事の集中や雪の影響を考えた場合、経年劣化や気になる箇所がある場合は、本格的な冬が到来する前に点検やメンテナンスを行うことをオススメいたします。冬が過ぎ、春になると夏になる前には梅雨がやってきます。
梅雨が過ぎ夏がくると次は台風の季節や秋雨前線の影響で雨続きの時期がやってきます。

冬の雪に限らず、日本の天候は工事の妨げになることも多いですが、時期を見て、事前に業者の方と相談することで、優良業者であれば工事に相応しい時期を選定してくれることと思います。新築やリフォーム、メンテナンスや修理など、家にとって工事を行う時期や業者選びはとても大切です。特に冬の工事を考える場合は、優良業者の中でも慣れていて、冬の寒さの工事でも他の季節に劣ることのない施工をしてくれる業者を見つけましょう。

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