日々の生活の中で、何気なく天気予報を見る機会は多いと思いますが、降水量〇mmと言われて、詳しくわかる方は多くないのではないでしょうか。
降水量100mmと言われれば、ものすごい雨なんだなということは何となくわかると思いますが、降水量1mmとなると、どのくらいなのか判断が難しいような気がします。
そこで、降水量の量によって、雨は一体どのくらいを指しているのか知ることで、今後の天気予報の見方も変わると思いますので、参考にしてみてください。では詳しく見ていきたいと思います。
まずは降水量1mmの場合、1mmと聞くと、何となくですが降るのか降らないのか程度なのか、降ったとしてもポツポツくらいを想像しますが、1mmですと霧雨くらいの雨が降るということです。
降る水量をわかりやすく表すと、1平方メートルの同じ場所に1時間立っていた場合、1リットルの水が溜まるくらい降るということになります。
1リットルというと牛乳パック1箱分になりますが、霧雨はその名の通り霧のような雨なので、細かい水滴が衣服や髪の毛につくと湿ったようになり、1時間も浴びていれば濡れた状態になるでしょう。
降水量2mmになると、ここでポツポツの雨ということになります。
降る水量は、1mmのときの倍の量の2リットルになります。1時間に2リットルですから、ポツポツとはいえ牛乳パック2本分を浴びるとなると、傘は持っていた方が安心です。
降水量3mmになると、通常の雨を想像してください。降る水量は、1時間に牛乳パック3本分の3リットルです。傘なしで外を歩くと確実に濡れてしまうので、かなりきつい状況となる上に、外の行事などは中止になったりするレベルです。雨の場合、お子さまの靴を長靴で行かせるか迷うときがあると思いますが、3mmを超える場合は長靴が良いでしょう。
降水量4mmは、通常よりも強い雨、突然の夕立などがこれに匹敵します。1時間に降る水量は、牛乳パック4本分の4リットルです。傘を持っていたとしても雨の跳ね返りで濡れてしまうこともあります。長い時間外を歩くのは避けたいと思うレベルです。
降水量5mmは、かなり強い雨となります。1時間に降る水量は、5リットルです。だいたい傘をさしている範囲に、御自身の上から5リットルの量の雨が降って溜まるわけですから、当然傘がなければびしょ濡れになります。短時間でも傘なしでは厳しい雨ですので、この5mmを境に外出には注意が必要となってきます。
気象庁では、10mm以上から20mm未満をやや強い雨としていますが、降り続くのが短時間なのか長時間なのかによって、人の体感はかなり変わるので、4mm以上は濡れると思って行動した方が良いでしょう。
降水量6〜9mmは、5mmより多いわけですから体感的には傘を持っていたとしても歩くのは厳しいレベルだと思ってください。
降水量10mmになると、どしゃ降りの雨です。1時間に降る水量は、10リットルです。外を出歩く場合は、濡れる覚悟が必要なほどで、車の運転も視界が悪くなるレベルなので注意が必要となります。
降水量20mmを超えると、大雨注意報や洪水注意報が出る場合もあります。
1時間に降る水量は、20リットルにもなりますので、風もある場合は傘は役に立たない可能性もあります。屋外活動などは行える状況ではないので、中止となります。
降水量50mmとなると、何度か耳にしたことがあると思いますが、まさしくバケツをひっくり返したような雨です。1時間に降る水量は、50リットルですので、注意報から大雨警報や洪水警報が出る地域もあります。雨のしぶきで視界は白っぽくなり、車の運転は大変危険な状況となります。この雨量の雨が降り続けば、何らかの災害が起こる可能性もありますので、避難することも視野に入れて行動しなければいけません。
降水量100mmは、恐怖を感じる雨です。1時間に降る水量は、100リットルです。
傘は役に立ちませんし、車の運転は非常に危険な状況であり、外出できるレベルではありません。いつ河川の氾濫や土砂崩れが起こるかわからない状況です。記録的短時間大雨警報という言葉を聞いたことがあると思いますが、この段階で出ることが多く、公共交通機関にも影響が出る可能性もあります。ここに強風もプラスとなると、台風なみの天候となるため避難は早めに行動することが重要となってきます。
降水量の量が少ないからと言って、必ずしも安心というわけではなく、あくまでも予報や目安ということです。
降水量の違いを知ることで、傘を持つか持たないか、服装や靴、外出の予定など、行動する上での判断材料になるのではないでしょうか。災害級の大雨の場合は、安易に外出することは避け、情報を常に更新できるように心がけてください。人によって体感は違うため、通常の雨であっても外出には危険を伴う場合もありますので、雨の外出には注意するようにしましょう。