2022年も終わり、2023年が始まりましたね。
今回の冬は、11月後半まで暖かい日が続いたため、なかなか厳しい寒さが訪れなかった印象があります。ですが、12月に入ると一気に冬の寒さが舞い込んで、慌てて暖房器具の準備などをした方も多かったのではないでしょうか。節電をしなければとは言え、暖房器具を一切使用せずに冬を乗り切るには、かなり厳しいものがあります。近年の木造住宅では、断熱材が使用されており、外気温の影響を受けにくくなっているとは言っても、厳しい寒さの時期は室内も寒くなり、暖房器具に頼らざるを得ない日が続くかと思います。断熱材は、室内が暖まると熱を外に逃がさない効果もあるため、暖房器具の使いすぎなどを防ぐことが可能ですが、部屋が暖まると、乾燥対策に加湿器を利用するお宅が多いのではないでしょうか。近年の住宅は、断熱に加え気密性が向上しているため、室内の気温が一定に保たれヒートショック予防にも効果がある反面、結露が発生しやすいといったデメリットがあるのです。冬場の乾燥に加湿器を使用するのは、肌や喉のためと思いがちですが、結露が発生するということは、必要以上に湿度が高い状態であることを示しているので、加湿器の使いすぎには注意が必要です。結露が発生したらどうなるのかと疑問に思う方もいると思いますが、結露を発見したら早めに拭き取ることがとても大事なことであり、結露を放置することでカビが生えると、人体への影響だけではなく、お住まいの寿命にも影響を与えかねません。2003年に定められた改正建築基準法により、24時間換気システムの設置が義務化されたことにより、窓を開けずに空気の循環ができているはずなのですが、必要以上の加湿や室内干しなどで一気に湿度が上昇すると、そのシステムだけでは追いつかないということです。こまめな換気をすることを心がけ、湿度を高くしすぎない事、カビの栄養源となってしまうホコリや汚れなどを日頃から綺麗に掃除しておくことも必要なことです。気付いたときにはカビが生えていたということが多いのは、カーテンです。窓の結露がカーテンに付着し、それが繰り返されることでカビが発生してしまいます。こまめにカーテンを洗うお宅は少ないと思いますが、カーテンには日々のホコリや空気中の汚れが付着しているので、日頃から清潔に保つことはカビ予防にも繋がりますので、定期的に綺麗にするようにしましょう。
高気密・高断熱は、省エネ効果が期待できますが、冬場や湿度の高い雨が多い時期などは、結露の発生に十分注意しましょう。
また、断熱材が室内の暖かい空気を吸収し、内部結露が発生する恐れもあります。きちんとした優良業者であれば、内部結露が起こらないように気密シートなどを利用し、適切な施工が行われているはずですが、施工不良などが原因で内部結露が発生してしまうと、私たちの目には見えない所で発生しているため拭き取ることは不可能となります。知らぬ間に住宅の建材などにカビが生え腐食が起こっている可能性もあるため、業者選びは大変重要となってきます。
日当たりが悪い場所での結露は特に注意が必要ですが、冬場は気温の低さにより、結露やカビ以外に、水道やエアコンなどに不具合が起こることも多く、エアコンの場合はドレンホースの凍結により水漏れが発生することがあり、水道管が凍結すると膨張し破裂することもあるため、凍結には注意が必要です。洗濯機の蛇口は、使用しないときは閉めておく癖をつけておきましょう。突然、室内や壁が水浸しになると、一瞬なにが起こったのか、雨漏りなのかと疑うこともあると思います。実際に雨漏りではないと完全に否定することは難しいため、日付と時間に加え、その時の天候や水漏れの状況を細かくメモしておくと業者へも伝わりやすいです。室内の壁や床の防水機能が低下している場合は、水が染み込むと二次災害へと繋がりかねませんので、水分を早めに拭き取るようにし、なるべく慌てず落ち着いて行動しましょう。
結露やカビを発生しにくくするには、部屋の温度が20℃の場合、湿度40〜50%を保つことをオススメします。
冬場は、窓を閉め切って寝ることが多いと思いますが、湿度を保つことが難しく、翌朝窓が水滴でものすごいことになっているというお宅は、窓ガラスを複層ガラスに交換することを検討されてみてはいかがでしょうか。高い断熱性で、結露の悩みから解放されると思いますので検討してみましょう。
冬は1年を通して雨が少ない時期ですが、雪による雨漏りや気温の低さによる様々な不具合が起こる季節です。
トラブルが起こらないように、住宅の定期的な点検を心がけ、室内の清掃や湿度管理を忘れずに寒い冬を乗り切りましょう。
2023年も、大切なお住まいで快適な生活が送れるよう、何かあった際には雨漏り匠ナビにお任せください。