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異常気象が起こるのは何故?

近年は、異常気象が起こることも稀ではなくなってきているように感じるほど、毎年何かしらの異常気象が起こっています。
集中豪雨や長雨などにより河川の氾濫が起こり、住宅や建物が浸水するといった被害のほかに、農作物にも大きな被害の影響を与えています。

異常気象が起こる要因として、地球温暖化やエルニーニョ現象などがあげられますが、それは何故なのでしょうか。

気象庁では、原則として「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象」を異常気象としています。

このように、発生する頻度が少ないはずの異常気象ですが、自然災害が発生する頻度が多くなったことから、原因として地球温暖化が挙げられるようになったのです。
元々は、偏西風や台風、エルニーニョ現象などが原因の大半であるとされてきました。もちろんこれらも原因としてはあるものの、地球温暖化が進むことで異常気象の頻度は増し、さらに強さも増すと考えられています。地球温暖化はなぜ進んでいるのか、そもそも地球温暖化とは何なのでしょうか。

地球の表面は、気体である大気に層状に覆われています。大気を構成する成分のうち、温室効果をもたらす温室効果ガスというものがありますが、主に二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロン類があります。この温室効果ガスがあることで、地球の熱が宇宙へ逃げることなく保たれています。

しかし、人類の進化と共に産業革命が起き、石油や石炭などを燃やすことで大気中の二酸化炭素が増えすぎたために、温室効果ガスが保ってきた地球の温度に狂いが出てきてしまったのです。狂った結果、地球の温度が上昇する現象が地球温暖化と呼ばれるものです。地球の平均気温が上昇すると、降雨にも大きな変化をもたらします。

それが世界の至るところで異常気象として現れており、多くの被害をもたらしているのです。
熱帯地域では熱帯低気圧が発達し、台風やハリケーンなどが大きな被害をもたらし、中緯度の地域では全く雨が降らずに乾燥化が深刻な問題となり、高緯度の地域では大雨による洪水や高潮といった被害が増えています。

そして日本にも大きな影響を与えている異常気象が引き起こす問題は、冒頭でもお伝えしましたが、豪雨が降るだけではなく、そこから河川の氾濫により住宅や建物が浸水する被害、農作物もダメにしてしまうという大きな被害をもたらすということです。住宅への被害は、河川の氾濫から床下や床上まで浸水してしまうと、家財道具にも影響が出ることや、何より一度浸水してしまった住宅は、建材へ起こるカビや腐食に注意するためにもきちんと清掃と乾燥をすることが最も重要となってきます。

気温が高い時期であっても湿度が高ければなかなか乾きづらく、湿った状態が続いてしまうととても危険です。床の表面は乾いていたとしても奥まで乾いてるのかは素人目では判断できません。また、豪雨などで住宅の屋根や外壁などの劣化症状が進んでしまい、雨漏りの原因になることも考えられます。不安な場合は、一度専門の業者に点検してもらうのが安心でしょう。河川の氾濫などでは、浸水だけには留まらず、住宅ごと流されてしまったり崩壊してしまうといった最悪の事態も考えられます。山の近くにお住まいの場合は、地盤が緩み土砂崩れが起こる可能性もありますので、早めに避難することを心がける必要があります。

続いて農作物への被害は、作物によって収穫期は様々ですが、被害を受ける時期によっては育ちに影響が出てしまい、全く出荷することができないという事態になってしまうこともあり、食料に悪影響を及ぼしてしまいます。

地球温暖化による異常気象は、こういった被害のほかに私たち人間や生き物の健康にも大きな影響を与えています。

地球の気温が上昇することで、昔と同じような感覚で過ごすことは難しくなっているのが現状です。
毎年ニュースなどでも多くの被害が伝えられる熱中症ですが、学校の行事など、練習も含めて行う時期を考え直す必要があるでしょう。水分補給や休憩を適切に行ったとしても、人間の身体が適応できないこともあります。気温や湿度の状況から、被害が出る前に中止や変更ができる環境になることが望ましいでしょう。

近年では、北極圏の氷が融解していることが問題視されています。

異常気象から海面上昇がこのまま進めば、低地の地域が水没してしまう可能性も高くなってしまいます。地球温暖化を食い止めるには、どうしたらいいのか、私たち人間には何ができるのか、今一度考え直す必要があると思います。プラスチックゴミを減らすことやエコバッグを使用すること、公共交通機関を主に利用することで排気ガスを減らすこと、日々の生活の中で自分たちができることを少しずつでも実践していくことで、環境を変えていくしかありません。

これからますます増えていくであろう異常気象に対して、早期に対策をしていく必要があるでしょう。

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