普段どのくらいの雨が降ったときに傘をさしているでしょうか。
パラパラの小雨程度であれば傘をささない人も多いですよね。
そんな傘ですが、重さや素材に違いはあるものの、さした状態の形状は昔から変わらないですよね。
傘の歴史は約4000年に及ぶようで、なんと、形状はその頃からあまり変わっていないのです。
私たちにとって、傘は開閉式のものが当たり前ですが、元々は開いた状態のままでした。棒に布が張られたものが古代ギリシャやエジプトなどで描かれており、開閉式の傘に進化したのは13世紀頃のイタリアが初めとされています。現在のような傘に近い形状となったのは、18世紀のイギリス。雨から守る傘としてではなく、日傘として生まれたためか、雨の日にさすと笑われていたそうです。ですが、徐々に雨には傘が必要だとして多くの人が傘をさすようになりました。
日本では、日本特有の和傘が登場しましたが、現代のような傘の普及とともに普段の使用する傘としては見かけなくなりました。
その後、折りたたみ傘や日本で生まれたビニール傘などにより一気に傘に対して注目が集まりますが、そこからあまり進化はせずに現代に至っています。実はあまり知られていないだけで、様々な形状の傘の開発はされていますが、実用性や見た目の違和感からか、多く広まっていないのが現状です。
日本人であれば、必ず家に1本は傘があると思いますが、雨の日は傘をさして歩くというのが定着していて、少しの雨で傘をさしている人を見ても何の違和感も感じないですよね。
ですが、他国から見ると不思議なようです。元々日傘として生まれたこともあり、雨が降っているから傘をさすという認識よりも、雨が降っていたら外に出ない、走る、やむまで待つといった考えの方が多く、傘を持つことの方が億劫に感じられているようです。我々日本人からすると、豪雨でない限り雨でも傘があれば出かけられる、いつやむかわからないのにやむまで待てない、小雨でも傘をさすのは当たり前のような考え方が多いように思います。
これは国によって雨の降り方に違いがあるのも理由の1つですが、日本の雨はわりと降り続けるタイプですが、国によっては降ってもすぐやむタイプが多いところの場合は、いちいち傘を持って出かけることの方が荷物になるという考えなのではないでしょうか。日本は雨が多い国でもあり、濡れることに抵抗がある人も多いですし、特に子供であれば、濡れたまま歩くことは体調の心配にも繋がるため、折りたたみ傘を持たせる親は多いですよね。年間を通して雨が多く降るイギリスの人々であっても、傘を持たない人が多いそうなので、傘に対する熱量は日本人特有であると感じます。
そんな傘ですが、日本人の場合は折りたたみ傘よりも長傘の方が人気のようで、理由は強度の違いということが多いようです。
長傘に比べて、折りたたみ傘はどうしても強度が弱くなってしまい、強風時の場合などは折れてしまうこともあります。コンパクトに畳めてカバンにしまえる便利さはありますが、強度や大きさは長傘の方がやはり上です。
傘にどのくらいのこだわりがあるかは人それぞれですが、形状にあまり進化はないものの、デザインや機能性の違いから傘を楽しむ方も多く見られます。日本には、梅雨や台風の時期など雨が多く降る時期が季節ごとに存在することもあり、お店でも傘は年間を通して多く紹介されています。実際に見たことはないですが、手で持たなくてもさせる傘が存在することをご存知ですか?傘を持つと絶対に片方の手は必要となるため、カバンから物を取り出すときなど不便となりますが、両手があくのはすごく楽ですよね。興味があれば1度検索してみてください。
やはり傘で人気の機能性というと、日傘雨傘兼用のUVカット仕様のもののようです。
近年では、男性の美意識も高い傾向にあるため、紫外線をカットしてくれる傘は男女ともに売り上げが大きいようで、紫外線カットに加え遮熱性も重要で、さらに撥水機能がプラスされているものはとても人気のようです。傘を畳んだあとの水垂れを回避できるため、とても機能性に優れています。頻繁に使用する傘だからこそ、機能性や便利さが求められていますが、それは日本人特有のものなのかもしれません。形状とは異なり機能性はどんどん進化しているので、傘選びも楽しくなるでしょう。
雨の日だけではなく、日差しの強い日でもUVカット機能が付いている傘であれば年中使用できることになります。
雨が多い日本において、どうしても雨の日は憂鬱な気分になることが多いですが、お出かけの際にお気に入りの傘を使用することで、気分を上げて雨の日でも楽しく過ごせればと思います。重さの違いやフィット感など、実際に手に取ってみなければわからないこともあると思いますので、お買い物がてらお気に入りの1本をぜひ見つけてみてください。