みなさん傘の持ち方について意識したことはありますか?
人ごみの中で前を歩く人の傘が当たりそうになり、危険な目にあった人は多くいると思います。
傘の持ち方1つで、重大な事故を引き起こす場合もあるのです。
自分の身を守るだけでなく、他の人を傷つけないためにも、傘の持ち方のマナーをしっかり覚えておくことが大切です。
この記事では傘の持ち方の正しいマナーをわかりやすく紹介していきます。
傘の持ち方だけではなく、開閉の仕方や水滴の払い方のマナーなども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
危険な傘の持ち方NG例5選
ここでは危険な傘の持ち方を紹介します。
危険な持ち方をすると傘が当たって周囲の人が怪我をするリスクがあります。
通勤・通学ラッシュの人が多い時間帯だと特に危険です。
無意識にこれらの持ち方をする可能性もあるので気を付けましょう。
横向きに持つ
傘を地面と水平になるように握る持ち方です。
この持ち方だと傘の先端部が後ろの人に当たる危険性があります。
さらに傘の先端の高さがちょうど子供の顔の高さになるため、とても危険です。
また階段やエスカレーター上だと、大人でも目線が傘の先端の高さと同じになります。
最も事故の発生率が高く、非常に危険な持ち方なので絶対に横持ちはしないように意識しましょう。
斜めに持つ
ハンドルのまっすぐな部分を握り、斜めに持つ傘の持ち方です。
この持ち方も横持ちと同様に後ろの人に傘の先端が向くため危険です。
人ごみの中だと後ろの人が、自分に傘の先端が向いていることに気が付きにくいため、とても危険です。
振り子のように傘を振る
歩くときに傘を前後に大きく振り子のように振る傘の持ち方です。
特に急いでいる時に、無意識に傘を振りがちです。
横持ちと同様に、後ろの人にぶつかるとケガを負わせる危険性があります。
周囲に人が多いときには特に気をつけるようにしてください。
荷物の外側に傘をかける
カバンと傘を肘に引っ掛ける傘の持ち方です。
カバンを肘にかけて持つことが多いので、比較的女性に多く見られるといえます。
この持ち方だと、傘の先端部が横に歩く人に当たるため危険です。
狭い場所だとスペースを取り、とても迷惑な持ち方なので気を付けましょう。
まさかりのように傘を担ぐ
まさかり(斧の一種)を担ぐように、肩に傘を担ぐ持ち方です。
傘のハンドル部が後ろに向くため危険な持ち方です。
ハンドル部がちょうど大人の目線と同じ高さになるので、顔に当たる危険性もあります。
傘の扱い方の正しいマナー
傘の持ち方・扱い方の正しいマナーを紹介します。
これらを守るだけで傘による事故やトラブルを事前に防ぐことができます。
どれも決して難しくなく、意識するだけで実践できるものばかりなのでぜひ覚えておきましょう。
狭い場所での傘の持ち方
傘を差した状態の時に狭い場所ですれ違う時は、すれ違う相手と反対側に傾げましょう。
傘がぶつかったり、相手に雫がかかったりするのを防ぐことができます。
傘を閉じた状態の時は、傘のベルトをしめて先端を下に向けて持ちましょう。
上で紹介した危険な傘の持ち方にならないように気を付けてくださいね。
傘の開き方
みなさん傘を開くときどこに向けていますか?
傘を上に向けて開く人が多いと思いますが、この開き方はNGです。
傘を開く際に小骨の先端部がちょうど顔の高さに来るため、周りの人に当たる可能性があり大変危険です。
傘を開くときは傘の先端を斜め下に向けて開きましょう。
傘の閉じ方
傘を横に向けて閉じるのは先端が周囲の人に向くので危険です。
上向きで差した状態のまま少しすぼめてから、下を向けて最後まで閉じるのがマナーです。
傘を下に向けるときに周囲の人にぶつからないように、近くに人がいないことを確認しましょう。
傘の差し方
多くの人が傘を肩にかけて斜めに差していると思います。
しかしこの差し方は実はNGマナーです。
この差し方だと雫が体側に落ちやすいので自分の服を濡らしてしまいます。
また後ろで歩いている人の視界も悪くなってしまうデメリットもあります。
傘は体の中心でまっすぐ持って差しましょう。
傘の水滴の払い方
傘を開いたままクルクル回したり、大きくバサバサ開け閉めしたりして傘についた水滴を払う人がいますがこれらはNGです。
周りに迷惑が掛からないか確認してから、傘を閉じて軽く振って水滴を払うのがマナーです。
傘の持ち方を知って事故を防ごう!
横持ちされた傘の先端が子供の目に刺さり失明した事故があります。
この事故のように危険な傘の持ち方が原因で発生した事故はいくつもあります。
また自転車に傘をかけて運転する人もいますが視界が悪くなり、またハンドルが切りにくくなるためとても危険です。
そもそも傘差し運転は道路交通法違反ですので絶対にしてはいけません。
傘の持ち方による事故は少し意識するだけで防ぐことのできます。
正しい傘の持ち方を守って人に迷惑をかけないように気をつけましょう!