台風の時に、海に近づかないのはもちろんですが、どのくらい危険か知っていますか?
「台風の日には高波がくるから危ないんでしょ」と基本的なことは理解できても、その脅威は分かりづらいと思います。
波が高くなるだけでなく、海面自体がいつもより高くなってるから怖いのです。
強い台風の時は1m近く海面が上昇します。波ではなく、海面がすでに1m近く高いのです。
台風の時、なぜ海面が高くなるの?
低気圧の海面上昇効果を「吸上効果」と言います。低気圧で海面が上がったうえに、「吹寄効果」と呼ばれる強風による海面上昇も起こります。
つまり、台風が通過する時間が長いほど、強風が長く海に吹き付け、海面は上がりやすくなるのです。
吹寄効果は風の二乗以上になると言われ、「風は強いけどもう少しで収まるだろう」といった安易な考えで外出すると思いもよらぬ被害にあいます。
災害時の情報を現地の人が伝えるのは大切。でも人命が優先
災害時に現地の情報を伝えようとビデオや写真を撮る人がいますが、あまりに切迫した状況でも撮影は命とりです。
日本全国の他人に災害の情報を伝えるより、生きて帰って家族に喜びを伝えましょう。
SNS用の撮影も、再生回数やいいね!の数なんてどうでも良いくらい危険な現象に巻き込まれる恐れがあります。
海の「もしも」は118番
海に巻き込まれそう、もしくは巻き込まれて通話でできるなら「118番」へ電話しましょう。海上保安庁のレスキューコールです。
この「118」を覚えておけば、海で遊んでいて大雨になった際に、事前に「雨が強いのに沖にいる人がいる」など対策できるかもしれません。