2022年の台風はどのような影響を出すのでしょうか?と心配だけしているより、年初に対策案を知り『今年こそシーズン前に慌てずに過ごせるようになりたい』そう思われる方はぜひ読んでいただきたい情報をご紹介します。
日本は昔から台風の被害を受けやすい国です。大切なマイホームやマンション、アパート、ビル、工場が雨漏りしてしまうととてもショックですよね。
「雨漏りは心配だけど何を注意したらいいのかわからない…。」
「家を建ててから随分たったけどうちは大丈夫だろうか…。」
「中古住宅だから雨漏り対策出来ているか不安だ…。」
「ビルの防水メンテナンスをずいぶんしていない…。」
「工場の屋根がだいぶ錆びついてきている…。」
毎年、台風通過後は雨漏り被害の問い合わせが急増します。また、普通の雨ではなんともない状態でも、台風のような暴風雨を伴う状況にだけ雨漏りが発生してしまうケースもあります。
このような不安やお悩みは正しい認識や対応によって対処することが可能です。台風の対策などを考える時は、一緒に点検を行う良い機会です。
実際台風は毎回雨が降るというわけではないのですが、日本のこの数年の大型台風被害は、ご存じの通りです。
大切な建物のためにも、早めの行動で建物の変化点に注意していくことが大事です。
そこで私たち雨漏り匠ナビでは、防水のプロとして注意しておきたい点を解説します。なお弊社では雨漏り鑑定士の認定を受けた社員が在籍しておりますので、雨漏り修理のプロの視点で解説していきます。
そもそも台風は年間どれくらい来ているの?
みなさんは台風が年間どれくらい接近、上陸しているかご存知でしょうか?気象庁の発表によると、2019年から過去5年における台風の発生数は年間約28回、接近数は年間約13回、上陸数は年間約5回におよびます。
つまり最低でも年間18回も大切な我が家は叩きつける強風や豪雨を耐えてくれているわけです。
新築であれば心配することは少ないでしょうが、年を重ねるごとに建物も劣化しますので台風が来る日本では雨漏りのリスクが年々高まってしまいます。
台風の発生から接近、上陸するまで何日あるの?
幸いなことに現代の気象情報は精度が良く、台風は天気予報などで進路予想を確認して早めの対策をとることが可能です。
気象庁による2019年の台風経路図では、台風が発生してから日本に接近して上陸するまで約7日ぐらいあることがわかります。この台風がくる猶予期間の間に予め雨漏りに対する準備をしておくことが大切です。
台風で家にはどんな被害がある?
ここ数年の台風はすさまじい暴風が続いています。
例えば、倉庫などの屋根材が全部飛ばされてしまったとか、
築年数がある程度経っている家では瓦がズレたり、釘などが弱くなってしまったり
ガラスにヒビが入った、テレビのアンテナが外れた
というような様々な被害をもたらします。
そして暴風で影響を受けた部分は大雨によって雨漏りしてしまう事も少なくありません。
破損している瓦の隙間から雨水が入り込んできたり、ベランダやバルコニーなどでは短時間で大量の雨が降った結果排水がうまくされないで結果雨漏りしてしまう事もあります。
台風の雨漏り被害対策で気を付けて欲しい5つのポイント
台風シーズンに備えて、雨漏り対策でどんな事を注意したらいいか、解説を行っていきます。
まずは台風対策として、家のどこを注意したらいいかみなさんが判断しやすい所として、外観からわかりやすい次の4点を確認してみてください。
駐車場やベランダの屋根
台風被害では駐車場やベランダの屋根が飛ばされる事がとても多いです。
戸建て住宅でよくある駐車場やベランダについている屋根は、軽い素材なのでどうしても遠くまで飛んでいってしまいます。
飛んでいったら通行人をケガさせたり、建物を傷つけてしまうなど台風時には非常にリスクが高い部分です。
雨樋(あまどい)の詰まり具合
雨樋のパイプにゴミや枯葉などが飛んできて詰まっていると、雨水が流れなくなって雨漏りを起こします。また、台風の暴風で雨樋の継ぎ目あたりで隙間が出来ていたり、強風で歪んでしまう事もあります。
雨樋は見落としがちなのですが、台風が通過する前に確認しておきたい箇所です。
屋根塗装の色
屋根塗装の退色・変色、剥がれの兆候、サビやコケの発生などが見られる場合注意が必要です。
これらは塗装の防水防カビ機能が落ちている兆候ですので、このまま放置すると台風やゲリラ豪雨の時はもちろん普通の雨でも家屋に染み込んでしまい雨漏りになることがあります。
瓦屋根・金属屋根は要注意
確認ができるなら、屋根もチェックしておきましょう。
特に瓦屋根の場合は、ズレていたりひび割れている部分があると、強風で飛んでいってしまって新たな被害を招く可能性があります。金属屋根も、錆びていたり浮いてる部分があるような状態だと、飛散するリスクがあります。
天井裏の確認
普段、見ていない天井裏を確認してみてください。異常に湿気がないか、シミが出来ていないか、台風前にしっかりチェックしておくべき箇所です。
天井裏で濡れている部分があったとしても、その同じ位置で屋根の損傷があるとは限らないので注意が必要です。
外壁やつなぎ目
外壁は、屋根と比較すると雨漏りしやすい構造になっています。外壁にひび割れやつなぎ目の劣化、塗膜のめくれが見られる場合注意が必要です。
注意して欲しい外壁のひび割れ(クラック)は、ひびの幅が0.3mm以上のものです。0.3mmを超えるひび割れに台風時の暴風雨が降ると構造部にまで雨水が浸透する可能性があります。
特に台風の時には横殴りの雨など、様々な角度から雨が降るためこうしたひび割れや塗膜が劣化している所から雨水が浸入してくるのです。
他にも、壁と壁のつなぎ目や、タイルの間などにあるコーキング材のひび割れや、壁の内側に水滴がついていないかなども注意が必要です。特に新築で用いられるコーキング材は、5年~7年ほどでひび割れてしまうため、注意が必要です。
これらは建物の防水性が失われている兆候ですので、建物の劣化を早めてしまいます。
台風時によくある雨漏り箇所はココ!
台風の時、窓・サッシの雨漏りは非常に多いです。どうしても、窓・サッシは、上から降ってくる雨水の浸水は防げても、台風時などに多い横、斜め、下から舞い上がってくるような雨には構造的に弱いんですね。
また、窓枠をはめる時に使用されるコーキングというゴム状の建材も劣化していきます。
特に、コーキングは10年前後でひび割れたり、剥がれたりして、隙間が出来てしまいます。雨漏りの予防として、古いコーキングを外して新しくコーキング材を流し込みます(打ち直す)。
台風時の雨漏り修理業者選び
大型台風がくると、雨漏りの発生が多くなり修理が混み合う事が多いです。
また、災害時に便乗して悪質な業者が確実にあなたをねらっています。
そのためちゃんとした業者を見つけるのは難しいものですが、
雨漏り修理費用の相場などはこちらの記事を参考になさってください。
台風時の雨漏り注意点まとめ
このようなポイントを日頃から注意しておきたいですね。もしご自身で判断がつかない場合はプロにお任せするのが一番安全で安心です。
- 築年数が高いほど雨漏りリスクは高い。
- 台風発生からの猶予期間は約7日。
- 屋根塗装の劣化は防水防カビ機能が落ちている兆候なので雨漏りになりやすい。
- 外壁のひび割れ、塗膜の劣化は建物の劣化を早めてしまう。
ご自身で判断がつかないときはプロにお任せするのが一番安全で安心です。