毎日の天気予報で、降水確率が必ず出ていると思いますが、降水確率の%が多いと雨が降って、少ないと降らないのかなと思いますよね。
降水確率とは、一定区域のある地点で1mm以上の雨または雪が降る確率のことを表しています。
この確率は、どのように出されているのでしょうか?
気象庁では、実際の過去の天気のデータを元に、予報する区域を6時間ごとに切り分けて確率を出しています。
確率ですので、絶対では無いということですね。
なので、降水確率が0%だったとしても、絶対に雨が降らないということでは無いということです。
それは、天気予報で発表される降水確率は10%刻みになっており、1%の位は四捨五入されていますので、実際には0%は0〜4%まで、100%は95〜100%となるため、0%で絶対に全く雨が降らないというわけではないですし、100%で必ず雨が降るとは言い切れないわけです。
また、勘違いしやすいのが、この降水確率は、%が少なければ少ししか雨が降らず、%が多ければ大雨が降るという意味ではありません。
雨の量が多い少ないに限らず、雨が降るかもしれない確率のみを表しています。
降水量が多い少ないの予測は、降水短時間予報などの雨量予報で発表されています。
他にも、例えば降水確率90%だったのに、さっきまでは降ってたけど、雨が止んで全然降っていないから天気予報は外れてるねと思ったことはありませんか?
降水確率は、雨が降るかもしれない確率を表しているものであり、雨の降る時間は表してないので、この場合は天気予報の降水確率は当たっていたということになるんですよね。
朝、降水確率を見て、傘を持って行った方がいいのか迷う時があると思います。
気象庁では6時間刻みでの発表ですので、6時〜12時の降水確率と12時〜18時の降水確率と別々にあるわけです。
例えば、6時〜12時までの降水確率は40%で、12時〜18時までの降水確率は30%だったとします。
この場合、1日を通しての降水確率は何%になるのかわかるでしょうか?
6時〜18時までの降水確率は、58%となります。
簡単な計算方法として、6時~12時までの雨が降らない確率は60%であり、12時~18時の雨が降らない確率は70%ですので、0.6×0.7=0.42となり、42%が6時~18時までの雨の降らない確率となります。
なので、残りの58%が降水確率となるわけです。
午前だけの降水確率や、午後だけの降水確率よりも増えているので不思議ですよね。
でもこの事から、58%だったら傘を持って行った方がいいなと判断ができると思います。
迷われた際は、気象庁の予報から計算してみてください。
確率なので断定は出来ませんが、降水確率40%から雨が降りやすい傾向になるそうです。
ちなみに気象庁は、1980年より天気予報の一つとして降水確率を発表しています。 当初は主要都市のみだったのですが、現在は全国の都道府県の発表をしています。 このほかに、1988年からは降水短時間予報、1996年からは分布予報・時系列予報など、色々な種類の予報が発表されるようになってきました。
天気を表す言葉として、時々雨や一時雨という表現がありますよね。一見似たような表現なのですが、意味はまったく違います。
曇り時々雨の場合は、予報する時間帯の1/2未満の雨が降ることを表しており、曇り一時雨の場合は、予報する時間帯の1/4未満の雨が降ることを表しています。
曇り時々雨の予報の時は、注意した方がよさそうですね。
また、他に曇りのち雨や所により雨という表現もありますよね。
曇りのち雨は、漢字で表すと曇り後雨となるので、わかりやすいですが漢字の通り、曇りのあとに雨になるということです。
所により雨は、他とは少し意味合いが違って、雨が降る場所もありますよという意味になります。
予報されている地域の1/2未満の場所で、雨が降ることを予報しているようです。
天気予報の表現に、こんなに違いがあったなんてと思っている方は多いのではないでしょうか。毎日何気なく見ている天気予報ですが、見方が変わりますよね。
降水確率について話してきましたが、雨上がりと言えば虹ですよね。
日本では、虹は7色のイメージですが、国によっては5色や3色というイメージの所もあります。
虹の形は半円ですが、本当の形は丸なことをご存知ですか?
丸い虹を見れるのは、高層ビルや飛行機などからの可能性が高いです。
虹に出会うには、太陽の反対側で雨が降っている状況で、この後少ししたら晴れそうだなという時が出会える可能性が高いので、天気雨になったら空を見上げてみてください。
虹に出会えると何だか幸せな気持ちになりますよね。
そう考えると雨も悪くないかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
ここでお話した降水確率の知識を活かして、傘や服装に役立ててくださいね。