天気記号というと、すぐに頭に思い浮かぶでしょうか?
学生のときに習ったかなという記憶はあるものの、細かくは覚えてないという方も多いのではないでしょうか?
天気記号には、国際式天気記号と日本式天気記号が存在しており、日本式天気図記号では21種類の記号で天候が表現されています。
その中でも主に使用される記号について見ていきたいと思います。
天気と言えば、晴れ・曇り・雨と大まかにこの3つがよく耳にする言葉だと思いますが、ここに快晴・雪・雷を加えた6つが主に使用されています。
あまり知られていないことかもしれませんが、天気には、雲の量によって表す天気が定められています。雲の量である雲量を0から10で例えると、以下のようになります。
空全体の雲の量が1割以下、つまり雲量が0〜1であるときは、快晴を表します。
快晴を表す天気記号は〇ですが、この〇を雲1つない真っ青な空全体と考えると覚えやすいでしょう。
そして、空全体の雲の量が2割以上であり8割以下、つまり雲量が2〜8であるときは、私たちがよく耳にする晴れを表します。
雲の量が8割以下ということは、8割でも晴れと表すということになるので、私たちが曇りだと思っていた天気ももしかしたら晴れにあたるのかもしれません。
晴れを表す天気記号は〇の中に|を付け加えた記号になります。快晴の空全体に雲の筋が現れたと考えると良いでしょう。
その雲の量が9割以上になり雲量が9〜10となるときは、曇りを表します。空全体がほぼ雲で覆われている状態のことです。
曇りを表す天気記号は〇の中に少し小さな⚪︎を付け加えた二重丸◎となります。
小さな⚪︎を雲とすると、空全体に雲が覆いかぶさっている状態で、太陽の前に雲が現れて二重になっている状態を表していると考えます。
次に、空全体が雲で覆われ暗くなって降る雨です。まさしくその様子を雨として表す天気記号は⚫️となります。空全体が雨雲に覆われている状態を表していると考えられます。
雪は、〇の中に✕と一を付け加えて作られた記号で、空全体に雪の結晶が現れた様子を表していると考えられます。
6つ目は、天候が悪い雨と組み合わせて使用されることが多い雷です。雷を表す天気記号は、〇の下半分を真っ黒の半円で現した◒になります。
雷と言うと、イナズマのギザギザのイメージをお持ちの方が多いと思いますが、空の下半分は悪天候で荒れていて、上半分は雷の光で明るくなっているという状態でしょうか。
ポケモン世代の方には、モンスターボールが頭に思い浮かぶと思いますが、ピカチュウと言えば雷なので覚えやすいですよね。
天気記号は他にもありますが、雲の量に関わらず雨や雪が降ることもありますので、その時は雨や雪の天気記号で表すようです。
覚え方を見つけると、覚えるのも楽しくなる上に頭に入りやすくなります。普段の生活の中で使用することはないかもしれませんが、お子さんと一緒に楽しく学習したり、大人になってもまた学び直したいという方には、苦にならず学習できるきっかけにもなり良さそうです。
天気記号には、上記で示したような天候を表す記号に付け加えて、風力と風向、さらには気温と気圧を記します。
風力は0〜12段階まであり、アルファベットのFのような形で横の線のことを矢羽と言いますが、この矢羽の数で風力を表します。
天候の記号にくっつけて、風が吹いてくる風向きの方向に風力の記号を付け加えます。北の方角から吹いてくる風である場合は、北の方向である真上に風力の記号がくっついているということになります。
方角の数は8方位という考え方を使用します。東西南北に加えて、さらにそれぞれの間の方角である南東・南西・北東・北西の4つが加わります。
そして天候の記号の左下に気温の数字を表し、右下に気圧の数字を加えます。気温は、天気予報などで私たちも日頃気にしている気温となりますが、空気の温度は地面からの高さによって変わるため、表す気温は地面から高さ1.5mと定められています。気圧については、空気の濃さをhPaで表した数字の1000の単位を取り除いた数字を記します。
天気記号を知り、さらに風力・風向・気温・気圧の読み取り方を理解することで、気象の観測ができるようになります。
気象の観測には、気温と湿度の折れ線グラフで表すものもあり、線で書かれた折れ線が気温であり、点線で書かれた折れ線が湿度を表しています。
日々の天気や風力、気温や湿度などは、私たちの生活にとって暮らしを大きく左右するものであり、私たち人間だけでなく、建物にとっても寿命を左右するとても重要なポイントです。
これを機に、気象の観測について勉強してみるのも日々の暮らしに何かプラスを与えてくれるかもしれません。興味がありましたら、建物と天気について詳しく調べてみると、より良い暮らしに繋がることでしょう。