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雷の仕組みについて見てみよう

雷が鳴ると、ゴロゴロとした音に少し動揺しますよね。

これから大雨が降るのかも?と思ったり、雷が落ちたらどうしようと不安になることもあると思います。そんな雷ですが、なぜ音が鳴り光を放つのでしょうか?日常の中であまり疑問に思うことがないかもしれませんが、なぜだろうと考えると答えるのはなかなか難しいですよね。そんな雷と雨について詳しく見ていきたいと思います。

雲の中には、大きい氷の粒や小さい氷の粒が無数に集まっています。

この氷の粒のかけら同士がぶつかり合うことがあり、そのぶつかり合う激しさから電気ができます。これを摩擦帯電と呼びますが、氷の粒の様々な動きによりプラスとマイナスの電気が発生し、雲の中にどんどん溜まっていきます。プラスの電気は雲の上の方に溜まり、マイナスの電気は下の方に貯まることでプラスとマイナスの引き合う力により電界が生まれます。ほとんどの方は、雷は空から地上へ落ちると認識していると思いますが、実際は地面から空へ向かって電気が走っています。

雲から流れ出た電気が地上へと向かい、地上の物に到達したときに雷は起こるのです。

雷が落ちると表現されていますが、見えない電気が落ちたときに起こる雷は、本来は上がる、登るというのが正しい表現かもしれません。
雷が起こりやすいのは、高さのある建物や木、その中でも特に金属の建物などは要注意です。そのため、避雷針が使用されている建物が多く、雷から建物を守っています。避雷針は、建築基準法により20m以上の建物には設置が義務付けられています。一般的な避雷針は、雷のエネルギーを引き寄せ、地面に逃がすことで雷から受ける可能性のあるダメージから建物を守っています。

しかし、全ての落雷の被害を防げるわけではなく、電気機器に影響がでる場合もあるのが難点です。

近年では、PDCE避雷針というものもあり、一般的な避雷針とは違い雷が落ちないように建物を守るものです。

雷は積乱雲によって起こります。

積乱雲は、強い上昇気流によって発達した雲であり、 雲の高さは10kmを超え、さらに高さを増すこともあります。 広がりの距離は数km〜十数kmまで及ぶため、広範囲で雨や雷が起こる可能性があります。ですが、雷の音は20kmほどまで届くため、雷の音が聞こえたからといって雨が降らないこともあるのです。
では、なぜ雷の音や光は起こるのでしょうか?雲から放電されると、電気の通り道となる空気の温度は3万℃もの高温に上がります。それにより光が放たれ、熱により空気が振動し激しい音を出すのです。身近なところでいうと静電気に似ています。

雷は、建物に被害を与えるだけではなく、時に人命に危険が及ぶ可能性もある恐ろしいものです。

天候が不安定な時期は、突然の雷雨に見舞われることもあり、外出時の行動1つで安全か危険かが変わってきます。外にいる時になんだか雲行きが怪しくなってきた、もしくは突然の雷雨が起こった場合、どうすれば良いのでしょうか。

やってはいけない行動としては、雷が鳴っている上に雨も強く降っている場合、とにかく雨に濡れない場所を探して雨宿りすると思いますが、その時に木の下で雨宿りするのは避けなければいけないということです。特に高さのある木の場合は、雷が直撃する可能性が高く、その近くに人がいれば、木よりも電気が通りやすい人間側に直撃する可能性が高くなります。

このことを側撃雷と言いますが、直撃して命を落とした例もあるので、十分に気をつける必要があります。雷は、野外での野球やゴルフなどのスポーツ、イベントなどで人間に直撃したという過去もあるため、高さの高い建物や木がない場所でも起こる危険性があるのが怖いところです。
車や電車、バスなどの乗り物に乗っている場合は、そのまま降りない方が安全です。金属が使用されているため危険なのではないかと思ってしまいがちですが、たとえ雷が直撃したとしても、中にいる人間に電気が流れることはないので安心です。ですが、火災が起きた場合は、一刻も早く逃げなければなりません。
雷が光ってから音が鳴るまでの時間が長ければ、雷までの距離は遠いから大丈夫だと思いがちですが、その距離は光と音の計算で出る距離よりもあっという間に近づいてくるかもしれません。

雷の音が聞こえたら、できることなら建物の中に速やかに移動しましょう。

自宅にいる場合は、家電のコンセントもしくはブレーカーを落とすのが安全です。悪天候になると事前にわかっている場合などは、外でのレジャーなどは避けた方が安心です。特に山などは天候の変化が多い場所ですので、雷の音が聞こえたら速やかに室内で待機するようにしましょう。雷の音が聞こえる中、雨が降っていないからといって外を出歩くのは大変危険であるということを念頭に置いて、命を守ることを優先に動くことが必要です。

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