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マンションで雨漏りした時の修理費用と責任問題を丁寧に解説

2020年4月2日

マンションの雨漏り

マンションの雨漏りで応急処置はどうしたらいいのか、誰が修理費用の負担するのか、よくあるトラブルの解説をお伝えします。

マンションは、老朽化が進むと雨漏りが発生してしまいます。

一軒家みたいにわかりやすい雨漏りではなく、気づいたら雨漏りしていたり、建物全体に被害が広がって、管理会社の責任なのかそれとも入居者の責任なのか、と問題が複雑になりやすいです。この記事ではマンションの雨漏り問題をわかりやすく解説していきます。

費用の詳細
賃貸マンションで雨漏りが発生した場合の損害賠償や責任についてはこちら

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マンションで雨漏りが発生した時、すぐにやるべき3つの事

マンションで雨漏り

  1. 管理会社・大家さんに連絡
  2. 雨漏り箇所を写真で撮影
  3. 応急処置

マンションで雨漏りが発生した時は、賃貸マンションでも分譲マンションでも、自己判断で修理をせず管理会社や大家さんに連絡を。この時出来るだけ落ち着いて話すようにしてください。

焦ったり感情的になってしまうとトラブルの原因になりやすいです。特に賃貸マンションなどの場合、勝手にDIYで雨漏り修理をしようとすると、大家さんから原状回復の費用を請求される可能性もあるため注意してください。

また、自分の過失で雨漏りを起こしてしまった場合は、火災保険が適用される可能性もあるため保険会社にも連絡をしましょう。

次に、雨漏り箇所の写真を撮っておきましょう。天井や壁のシミや、雨漏りっぽいかもしれないところまで写真を撮っておくと、業者が来たとき、原因特定に役立ち修理も早くとりかかれます。

雨漏りの応急処置

それから、応急処置を行いましょう。

マンション雨漏りの応急処置は、とにかく階下に被害が広がらないようにする事が大事です。まずは大きめのタオル、雑巾をしいたり、バケツなどで水受けをします。それからオムツなどの吸水シートを用意して雨漏り箇所に貼るのもおすすめです。

また家電などを移動させる時は、濡れた状態でコンセントを引き抜くと漏電するかもしれないので注意して下さい。

マンションの雨漏り修理にかかる費用

マンションの雨漏りは、大きさや、原因などが複雑に絡んでいるため、「修理費用は〇万円です。」という具合に金額を出す事が難しいです。

ですが、大体の相場として、例えばマンション外壁にできた小さなひび割れを直す簡単な修理ならば、数万円~30万円前後という価格帯が多いです。

しかし、大きなマンションや集合住宅の修繕費用となると、足場をくんだりたくさんの職人さんが動く事になるため1000万円以上になる事もあります。

また、マンション内の雨漏りが原因で家財道具が雨水でダメになってしまったら、損害賠償の費用も発生します。

この損害賠償をだれが払うのか、となると複雑になりますが、基本的に保険会社が対応する内容のため費用を心配しなくても大丈夫です。

一般的な修理費用の相場はこちらの記事をご覧ください。

費用の詳細
修理費用
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分譲マンションの雨漏り修理費用は誰が負担する?

まず、分譲マンションで発生した雨漏りはマンションの管理会社(組合)の負担か、自己負担になるのが一般的です。一般的に分譲マンションで発生した修理費用は、マンションのどの場所で発生したのかによって、負担する必要があるか負担しなくてもよいのかが変わってきます。

基本的には、

  • 共有部分の場合は、管理組合や管理会社の負担 多くは修繕積立金などで支払い
  • 専有部分の場合は、自己負担

というイメージがあります。

しかし、雨水がポタポタしている箇所がマンションの専有部分でも、雨漏りの原因が共有部分にあれば自己負担にならない可能性もあるんですね。また、居住者ではなくて、リフォーム業者などが原因となる場合も少なくありません。

マンションの雨漏り修理費用の請求は、発生している場所ではなくて、原因によって修理の責任の所在など負担が変わってきます。(マンションの規約によっても違ってくるため確認は必要です。)

マンションの専有部分ってどこまで?

マンション専有部分

基本的に専有部分=部屋の内側と考えるとわかりやすいです。ただし、部屋の内側でも天井、床、柱、壁などはすべて共用部分です。

またややこしい部分なのですが、玄関ドアや窓、ベランダなどもマンションの共用部分にあたります。マンションの配管は共用部分と住戸内の専有部分と分けられるため、マンション組合などに規約の確認を行うのがおすすめです。

賃貸マンションの雨漏り修理費用の負担は?

賃貸マンションの修理は、普通に生活をしていて発生した場合は基本的に老朽化が原因なので大家さんの責任となって大家さんが支払います。

ですが例えば入居者が天井に穴をあけてしまって雨漏りが発生したとか、排水溝を故意に塞いで下の階に水漏れが起きたりすると、入居者の責任になる事もあるため注意が必要です。

他にも、窓を開けっぱなしにしていたら大雨が入り込んでしまって、階下にまで水が浸水してしまったとか、ベランダに鉢植えなど置いていたら、知らない間に泥や枯れ葉が排水管に詰まっていた、なんてこともあります。

その結果、排水がうまくいかずに階下に雨漏りが発生したら、入居者の責任になる事があります。

一番まずい事は、放置してしまう事です。時間が経てば経つほどマンションに被害が広がってしまいます。気を付けなければならないポイントです。

また、賃貸マンションでリフォームがあった結果、排水管の破損などが起きて水漏れやが起きた場合は、リフォーム会社が負担します。

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マンションで雨漏りが発生する原因

大規模マンション

雨漏りするマンションの原因で一番多いパターンは、なかなか定期的にメンテナンスが出来ず、排水口などが詰まって最上階などが雨漏りしてしまう事が多いです。建物は風雨、紫外線でどんどん劣化してしまいます。そこで、マンションの中でも、とりわけ劣化しやすい部分をお伝えします。

原因1 外壁の劣化

雨風に直接さらされるマンションの外壁は、どうしても経年劣化しやすい部分です。そのため、ひび割れや、外壁と外壁の隙間に注入されているコーキング材(ゴムのような弾力性のある部分)も劣化してしまいます。

少しのひび割れから、雨水はどんどん浸水し、壁だけでなく部屋にまでシミが出来てしまうこともあります。

原因2 屋根・屋上の劣化

マンションの屋上は普段手入れをされることが少ないため、防水シートなどの劣化もあったり、排水口が詰まってしまって雨漏りの原因になる事があります。特に、屋根や天井からは、劣化によるひび割れなどが原因となっている事が多いです。

また、最近ですと最上階が屋上バルコニー付きというようなマンションもあります。こうした物件の場合、入居者の方がバルコニーで家庭菜園をされる事などもありますが、落ち葉や土は排水口に非常に詰まりやすく、雨漏りの原因に繋がるため豆な掃除が大切です。

原因3 建具・窓の隙間

マンションでは窓からの浸水も意外と多いです。長く使っているうちに、サッシが歪んでしまうことがあるため、気づかない間に部屋で雨漏りが発生している事があります。また、窓周りの隙間にある、ゴムのような部分(コーキング材)は、10年ぐらいで劣化してひび割れてしまいます。

そのまま放置しておくと、剥がれてしまいます。特にサッシ上部のコーキング材が割れていると一気に雨漏りしてしまう可能性があるので注意が必要です。

原因4 水道トラブル

賃貸マンションでは、水道トラブルが原因となって発生することがあります。賃貸マンションは壁の中に配管が通っていますが、そのつなぎ目などが劣化して破損してしまうと、知らないうちにどんどん広がっていきます。

この配管が劣化したり、異物が混入して詰まってしまうと、雨漏りしてしまいやすいです。また、排水だと汚れていたり、臭いなどの影響が出る事もあります。

雨漏りするマンションの特徴

雨漏りするマンションの特徴を解説します。大体、築10年を過ぎると塗膜や防水加工などが弱くなってしまいます。耐用年数が10年ぐらいになっている事が多いです。

他にも、マンションが劣化してくると以下のような問題が出てくるので定期的に観察してみて下さい。

1 屋根材が剥がれたり、釘が浮いている

特に台風の強風などで多いのが、屋根材が剥がれてしまう事です。劣化が進んでいると、一気に屋根が剥がれ飛ぶ事もあります。

2 外壁がひび割れたり、タイルが剥がれたりする、外壁に粉が吹く

マンション外壁の中で最初に劣化する部分は、ボードとボードの隙間を埋めているコーキングです。このコーキングがひび割れて隙間ができます。ひび割れを放置すると、どんどん雨水が内部に浸入し、部屋内まで水染みが出来る事さえも。

3 屋上やベランダに雨水のシミが残る

マンションの屋上に雨水のシミがあったり、水たまりが広がってプールのようになってしまっている事もあります。これは、排水口にゴミとか砂や土などが溜まって、雨水が流れなくなってしまって、雨漏りの原因に。

こうした屋上などがあるマンションには注意が必要です。

雨漏りは早期発見が大切

雨漏りはとにかく早期発見が大切です。マンションの雨漏りでベランダや屋上などを見ると、気づかない間に小さなプールのように水が溜まった状態になってボロボロになっている、という事が多々あります。壁なども軽く触るだけで、剥がれ落ちそうになっている状態も多いのです。

マンションでは最上階、角部屋が雨漏り被害を受けやすいです。

以下のような症状が出たら、雨漏りしている可能性が高いです。

・天井に染みがある・黒カビがある
・天井のクロスが剥がれる
・壁紙の染み、剥がれる・黒カビがある
・壁に水滴が出る

ただし、最上階や角部屋以外で、天井から水が漏れている場合は、雨漏りではなくて配管が水漏れを起こしている事が多いため、注意してください。

一番雨漏りを見つけやすいパターンは、音

そしてもしかして雨漏りしている?と発見しやすいのは、「音」です。

特に夜の静かな時間帯で、規則的にポタンポタンと落ちてくるような音や、床か何かを軽くたたいているような音を聞いたら雨漏りが発生している可能性があります。

しばらく続くようならマンションの管理会社側に伝えましょう。

まとめ

マンションには管理組合によって規約がある場合がほとんどです。
マンションは、分譲にしても賃貸にしても自分で修理をしたり、頼む事が出来ません。老朽化が原因の場合は、マンションの大家さんや、管理組合で雨漏り修理をしてくれます。
しかし、入居者の過失の場合は、その人が責任を負う事も。ただし火災保険が適用される可能性もあるため、保険会社に確認をしましょう。

マンションの雨漏り予防は定期的なメンテナンスが大事です。外壁がひび割れているだけでも原因につながるためすぐに管理側に連絡を。

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