家を建てるとき、リフォームするとき、壁の素材や支柱、屋根などは気にされる方も多いですが、長く住む際、まっさきに問題が発生するのが「コーキング」の劣化による雨漏りと言えます。
最初に施工する業者を選ぶ際、コーキングを丁寧にしっかりやる業者を選ばないと、後々雨漏りや水漏れを起こす可能性が高いです。
コーキングは家のどの部分に使用されているのでしょう?屋根、外壁、建材と建材の境目です。この境目から、雨漏りが進み、支柱など家の根幹となる建材を侵食することがよくあるのです。
まず、ご家庭のコーキングが施工してある場所を知り、いつごろ劣化するのか、メンテナンスはどうするのかを知りましょう。
業者を選ぶ時や、交渉する際に、「コーキング」について知っているだけで、良い業者かどうか見分ける目を強化できます。
コーキングは、シーリングと同じ意味です。建材と建材の隙間を埋める柔軟性のある素材です。
柔軟性があるのはシリコンなどで構成されているためです。
コーキングの目的は、雨漏り、水漏れ、ゴミや異物が建物の建材などに侵食したり、建物を劣化させるのを防ぐためです。
住宅を作るとき、どうしても建材と建材の間に隙間ができます。大きな隙間だけでなく、小さな隙間にも、しっかりコーキング対応する必要があるのです。
住宅はずっと住み続けるものですから、長く快適に使えるほうが良いのは確実です。
コーキングしないとどうなるのか?建物の建材にホコリや虫、異物や水が浸入し、雨漏りの侵食により根幹となる家の素材が侵食したり、カビが生えて脆くなるなど後々高い費用を払って修復することになります。
コーキングをしっかりすることは、小さな箇所の問題に見えて、住宅全体の問題なのです。
コーキングはどこに使われているの?
意識してみると、ご自宅の至る所にコーキングを発見できます。
建材と建材の隙間、外壁、タイルの目地や、換気扇など設備の周りと壁との境目、窓と壁の境目などです。
台所と壁の隙間、お風呂などにも使われています。
特に注意して確認すべきは、雨漏りに影響する外壁の目地や建材と建材の間に使われているコーキング。また、窓と壁の境目、外壁コーキングです。
外壁コーキングが劣化すると、ひび割れ、亀裂が生じて、そこから雨水が侵入して雨漏りとなります。
外壁コーキングは、建物を長持ちさせるカギとなるので、ここを丁寧に施工する業者を選ぶことが大切なのです。
室内コーキングは、お風呂(旧タイプではなく、ユニットバス)ついては、雨漏りや水漏れの心配はありません。
お風呂と壁の境目のコーキングがはがれていると不安になりますが、ユニットバスの場合は、境目に侵入した水がユニットバスの下から排水口に出ていく構造です。
台所や洗面所のコーキングはユニットバスとは異なります。
この箇所のコーキング劣化は床の浸食などに繋がるため、見つけたら業者による補修を検討しましょう。
コーキングの劣化を見つける
コーキングの劣化には下記のような種類があります。経過年数だけでなく、最初の施工不備も多いのが残念ですが現状です。
・コーキングがはがれている
コーキングの剥がれは、外壁とコーキング材との間が離れてしまう状態です。
この原因は、「プライマー」と呼ばれるコーキング前の下処理をきちんと施工していない、塗りが甘いことがあげられます。
・コーキングにひび割れ
コーキングの亀裂が入っていたら劣化していると考えていいでしょう。亀裂は剥がれと違い、業者施工不備ではなく自然経過による劣化がほとんどです。
・コーキングが完全に取れている
コーキングが剥がれ落ち取れてしまっている場合です。
こちらも原因には、施工業者の不備、プライマーの不足が関係しています。
コーキングの際に、プライマーをしっかり塗布しない、コーキング剤自体が薄い場合に起こります。
自宅の健康寿命と深く関係する「コーキング」。雨漏りや水漏れだけではありません。コーキングする場合は、良心的で技術レベルの高い業者に依頼しましょう。
同じ素材を使用していても施工方法や施工内容によって耐久年数がかなり違ってきます。
コーキングの耐用年数
外壁コーキングの耐用年数は一般住宅では10年が目安です。雨風にさらされ続けるなど、状態により5年程度の場合もあります。
家を建てて、リフォームして5年目でもコーキングは一度確認すべきです。10年住み続けていれば、ほとんどの場合コーキングに劣化が見られるでしょう。
建物すべてに影響を及ぼす前に、良質な業者に依頼することを検討して下さい。