日本は、地震、大雨、台風など毎年多くの災害が発生します。
先日も、九州地方を中心に甚大な被害となった令和2年7月豪雨が発生しました。
梅雨が明けてからも、ゲリラ豪雨や台風などまだまだ注意が必要な時期が続きます。
さらに、避難所では大勢の人が集まるため、新型コロナウイルスへの対策も必須です。
今回の記事では万が一に備えて、避難時の持ち物を紹介していきます。従来の持ち物に加えて、コロナ対策の持ち物も必ず用意してくださいね。
コロナ対策の必需品
- マスク
- 体温計
- ハンドソープ・石鹸
- 消毒液
- スリッパ・上靴
- 携帯トイレ
マスクは自分が感染しないため、相手に感染させないためのエチケットとして着用しましょう。
マスクが手に入らない場合は、大判の手ぬぐいやタオルなどを多めに持っていく、輪ゴムとペーパータオルで自作するなどの工夫をしてみてください。
コロナ対策で大切なことはうがい・手洗いです。
避難所にある石鹸は使い回しせず、自分専用のハンドソープを持参すると安心ですね。
また、床から接触感染するのを防ぐために、スリッパを用意することをおすすめします。
避難所では不特定多数の人が集まるので、携帯トイレを用意しておくと安心です。ライフラインが止まってしまったときや、車で避難する場合にも使えます。
こちらは出来るだけ多めに持っていくと安心なもののリストです。
- ビニール手袋
- ビニールエプロン(大きなゴミ袋でも代用可能)
- ペーパータオル・ウェットティッシュ
- タオル(人数分)
ビニール手袋は多くの人が触れるものに直接触らずに済むので持っていると安心です。
タオルは他人と使い回しをせず、人数分を用意してください。
避難所では洗濯できないことも考えられるので、使い捨てのペーパータオルやウエットティッシュを多めに持っていくのもおすすめです。
基本の避難用持ち物リスト
ここからは、非常持ち出し袋に入れておきたい持ち物リストをご紹介します。
すでに避難の持ち物を用意してある方も、この機会にチェックしてみてください。
貴重品
- 現金
- 身分証明書
- 保険証
- 通帳・印鑑
避難所では貴重品の紛失・盗難を防ぐため、セキュリティポーチを活用するのもおすすめです。
生活
- 上着
- レインコート
- 折りたためるクッション
- ブランケット
- バスタオル
- フェイスタオル
- アイマスク
- 耳栓・イヤホン
- 歯ブラシセット
- ドライシャンプー
- 救急セット
- 生理用品
- テント・寝袋
上着やレインコートは、避難所が寒いときの体温調整や、膝掛けがわりにも使えます。
ブランケットは折りたたんで座布団がわりにもできるので、床が固い体育館では重宝します。バスタオルはタオルケットの代用品としても活用できますね。
アイマスクや耳栓は、大人数が集まる避難所で寝付けない方におすすめのアイテムです。
避難時は体は疲れていても、神経が高ぶっていてなかなか寝付けないという方も多くいます。少しでも体を休めるために、お気に入りの入眠グッズを用意しておくことをおすすめします。
衛生面では、歯ブラシや水を使わなくていいドライシャンプーを使って、体を清潔に保つように心がけましょう。
ちょっとしたけがに使える救急セットや、生理用品も各自で用意してくださいね。
避難所で持ち込みが可能な場合は、テントや寝袋があると役立ちます。特に、プライバシーが守りにくい避難所生活では、周囲の目を遮ることのできる簡易テントがおすすめです。
電源
- 延長コード
- モバイルバッテリー
- 携帯用ラジオ
避難所では、コンセントの数が限られているので、複数の電源タップがついた延長コードが活躍します。
ライフラインがストップしているときのために、大容量のモバイルバッテリーも必需品です。
また、子供の娯楽用に、動画アプリをダウンロードしておくのも良いでしょう。
スマートフォンの電源が切れたときに備えて、ラジオも用意しておくとベストです。
飲食
- 使い捨ての食器(箸・コップ・取り皿)
- 飲料水
- 非常食
- おにぎり
- パン
- お菓子
避難所ではすぐに十分な食料が届くとは限りません。そのため、飲み水や食料は各自で用意しておきましょう。
最近ではさまざまな種類の非常食が発売されているので、お気に入りのタイプを探してみてください。
お菓子や糖分は避難所生活では貴重です。羊羹は日持ちも長く、糖分が取れるのでおすすめですよ。
高齢者・乳幼児・持病のある方
- やわらかい食品(レトルトのおかゆなど)
- 常備薬・処方薬
- お薬手帳
- 障害者手帳
- ルーペ・老眼鏡
お年寄りや持病のある方は、既往歴や日頃飲んでいるお薬がわかるようにしておきましょう。
常備薬も忘れずに入れておいてくださいね。
- お尻拭き
- オムツ
- 粉ミルク(スティックタイプ)
こちらは赤ちゃんがいるご家庭で必要な持ち物です。他にも、よだれ掛けや衣類など必要に応じて準備してくださいね。
避難の持ち物を準備するときのポイント
最後に、避難用の持ち物を準備するときの注意点を紹介します。
荷物を詰めるときに、ぜひ参考にしてみてください。
防水リュックを使う
大雨や台風で避難するときには、濡れる可能性が高いです。避難用の持ち物が濡れて使えなくなるのを防ぐために、防水タイプのリュックで荷造りをしてくださいね。
両手は空ける
避難の持ち物を入れていると、ついあれもこれもと荷物が多くなってしまうかもしれません。
避難するときは危険が伴うので、両手が使えるようにリュックに荷物を入れるのがベストです。
トートバッグは手が塞がり、身軽に動きづらくなるのであまりおすすめできません。
家族の常備薬・生活必需品を確認
今回は一般的な避難の持ち物を紹介してきましたが、健康状態や家族構成によって必要なものは異なります。
特に、持病のある方や、高齢の方、小さなお子様がいるご家庭では、必要なものが変わってくるので、家族で確認しながら荷造りができると良いですね。
自然災害が起きないのが一番良いですが、いざというときのために定期的に持ち物を見直し、避難所までのルートも確認しておきましょう。
新型コロナ対策としては、避難所以外の丈夫な建物、安全な場所などに避難するという方法もあります。
自宅周辺のハザードマップをチェックして、分散避難についても検討しておくと安心です。