住宅の屋根やベランダなどには、雨受けの為の雨樋が必ずと言っていいほど設置されていますが、なぜ設置されているのか何となくはわかっていても、役割を詳しく説明できる方はなかなかいないのではないでしょうか
そんな雨樋ですが、普段からたくさん目にしていてもほぼ気にしたことはないですよね？
雨樋は、実はなくてはならない物であり、雨樋が無いと住宅や建物に大変な不具合が起こってしまいます
まず、雨樋の役割から詳しく見ていきましょう
屋根やベランダや屋上などに雨水が流れ、それがそのまま流れ落ちると、雨水はダイレクトに地面に落ちたり外壁を長時間伝って流れ落ちたりしますが、雨水が流れ落ちる場所も定まらない上に外壁がつねに濡れた状態になり、住宅や建物の腐食や劣化が早まってしまいます
雨樋が無ければ、建物へのダメージが大きくなってしまうのです
また、雨水が落ちる音も物凄く騒音に感じてしまうでしょう
水が地面に高い所から落ちることによって、基礎部分にダメージを与えることもあります
住宅や建物を長持ちさせる為には、雨樋が必要なんです
そんな大事な役割の雨樋に不具合が起こることがあります
どんな不具合が起こるのでしょう
雨樋には、様々な形状の物があり、使用される材質にもよりますが、どんな材質の物でも経年劣化は避けられません
直射日光や雨風などにより徐々に劣化が進んでしまいます
劣化によるひび割れや破損などが起こると、そこから水が溢れ住宅への被害に繋がってしまうので、メンテナンスや交換が必要です
使用されている材質によっては、酸性雨により劣化が早まるものもありますので、築年数15年を過ぎたら気にするようにしましょう
他に、築年数や劣化に関係なく起こることが、ゴミや落ち葉や木くずなどが溜まってしまうと、雨樋が詰まって水が流れなくなってしまいます
雨水の量が多ければ、流れきれない雨水が溢れてしまい、外壁に大量の雨水が勢いよくかかり続けてしまったり、溢れた雨水が落ちる音も凄くなり、その音や水跳ねが原因で近隣とのトラブルに発展することもありますので、良いことはありません
なかなか普段から雨樋をめちゃくちゃ気にして見るというのは難しいことだと思いますが、年に数回は目視チェック出来るといいと思います
雨樋には、屋根からの雨水を受け止める部分と、そこから地面に繋がる竪樋と言われる部分があります
屋根からの雨水を受ける横向きに設置されている雨樋であればゴミは取り除きやすいですが、縦に設置されている竪樋は、だいたいが筒状になっており中が見えない為、ゴミを取り除くのは専門の業者でないとなかなか難しいです
また自然災害による雨風や雪などが原因で、雨樋がズレたり外れてしまったり、破損する場合もあります
自然災害の後に異変に気付いたら、専門の業者に点検や修理をしてもらうのが安心です
雨樋にこういった不具合が起こることによって、他の部位に被害が及んだり雨漏りに発展してしまうこともある為、早めの修理が必要となります
ゴミの詰まりであれば、ゴミを取り除き掃除をすることで解消すると思いますが、劣化やひび割れなど雨樋が損傷している場合は、修理や交換をしない限り不具合が解消することはないと思ってください
注意すること
雨樋のゴミ掃除であれば、自分で出来そうだと思いがちですが、雨樋は高所にある為、転倒の恐れから大怪我や命の危険を伴いますので、ご自身で作業するのはあまりおすすめ致しません
経験や実績のある専門の業者に依頼し、修理やメンテナンスをしてもらうようにしましょう
その際に、雨樋の修理が自然災害の場合は、加入している火災保険が適用されるかもしれません
業者に依頼したら、まず火災保険の話をするようにしてください
火災保険が適用されるのに、申請していなかったケースは多いです
修理後に申請しても、適用されない場合がありますので初めに確認するようにしてください
雨樋の重要な役割りがお分かりになったと思います
雨樋が無ければ、ご自宅に大変な被害が起こり、せっかくのマイホームも寿命が短くなってしまいます
雨樋があることで、雨水を適切に排出し水の被害から家を守ってくれています
雨樋の点検や修理は、ご自身ではなかなか難しいものですが、近頃はホームセンターなどに、色々なDIY材料が揃っており、実際に行っている動画などもたくさん上がっています
費用を抑える為に、ご自身でやりたいと思う方も見えると思います
ですが、屋根の上にあがったり、作業する場所が高所になるとどうしても危険を伴いますので、くれぐれもご注意ください
雨樋に関わらず、住宅や建物に劣化は付き物であり、自然災害もコントロール出来るものでは無い為、被害が大きくならないよう定期的な点検や、安心安全な業者選びが大切です
マイホームを建てて終わりではなく、快適な暮らしを続けていく為にも、気付いたら放置することだけはしないようにしましょう
