雨のイメージはマイナスなイメージが多いですよね。
湿度が高くなるので女の人にとっては髪の毛のセットに困ってしまったり、傘をさしていても洋服が濡れてしまったり、子供達は外で遊べなかったり、住宅にとっては雨が降ると窓が開けられなかったり雨漏りの心配があるお宅もあると思いますので、早く晴れないかなと思う人が多いと思います。
ですが、そんなマイナスのイメージの雨ですが、不思議な効果があるのをご存知でしょうか?
雨音にはヒーリング効果があります。
雨が降って落ちる音は、人それぞれ聞こえ方は違うと思いますが、表現的にはしとしと降る雨音とよく言います。この雨音は、実際に色々な研究が行われており、α波が出ていることが証明されています。α波(アルファ波)とは、ヒトをはじめとする動物の脳が発生する電気的信号(脳波)のうち、8〜13Hz成分のことをさします。アルファ波という名称は、ヒトの脳波を初めて記録したハンス・ベルガーが命名したことから彼にちなんでベルガー波、ベルガーリズムとも呼ばれています。このα波はヒーリング効果があり、ストレスを軽減したりリラックスした気分になることができ、さらには集中力を高めることができるので、勉強であったり仕事や何かに没頭して取り組む作業を行うには、天気の良い日よりも雨の日の方が集中してできることがあるのです。雨音のリズムは、知らない間に自然と心と体をリラックスした状態に導いてくれているのです。私たち人間にとってリラックスした状態というのはとても大切なことであり、自律神経が整っている証でもあります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、簡単に言うと交感神経は体を緊張させる神経、副交感神経は体を落ち着かせる神経です。雨音は副交感神経を優位にしてくれるので落ち着くというわけです。
他に雨の日は、視覚効果作用があります。
雨が降っていると晴れの日より光の量が減り暗くなりますが、この状態が色を綺麗に見せてくれます。晴れの日は、紫外線や太陽の光で明るいですが、目にとっては眩しく見にくい状態なのです。雨の日の優しく目に入る光が、物や人物を美しく見せているので確かめてみると良いでしょう。夜目、遠目、傘(笠)の内ということわざがありますが、傘の内というのがまさしく雨の日は綺麗に見えるということを現しています。
雨の日の不思議な力から考えると、雨もプラスなイメージになりますよね。
現実的な雨の日のお話をすると、雨が降ると湿度が高くなるので、肌が乾燥しにくくなります。
お肌にいいとされる湿度は50〜60%ですが、雨の日はそれ以上となるので、よくベタベタすると感じるのですね。
雨の日はお得なこともあります。雨が降っていると割引や特典がつくといった施設が意外に多かったりします。雨で不快な気分だったとしてもお得を感じると少し幸せな気分になれますよね。
花粉症の人にとっては雨の日の方が良い事もあります。雨によって花粉が空気中に飛ばないので過ごしやすくなります。
雨は空気の浄化にも役立ちます。空気中に舞っている埃やチリ、排気ガスなどを洗い流してくれるので、雨が上がったあとは空気が綺麗に感じることがあるでしょう。
他に最も重要なのが、雨は恵みの雨だということです。私たちが生きていく上で、お米や野菜や果物などを食べていくと思いますが、雨が降らなければ育ちませんし、生活用水も無くなってしまうことになります。雨が降るからこそ私たちの生活は成り立っているわけです。雨が降らずに水不足になってしまうと、私たちが送っている当たり前の生活は無くなってしまい、水を飲むことですら貴重なことになるでしょう。
どうしてもマイナス要素が多い雨ですが、雨の日にしかできない、見られないことがあると考えると特別嫌じゃなくなるかもしれません。
普段は履かない長靴を履いてお気に入りの傘をさして歩く小さい子供の姿はとても可愛く、雨の日にしか見られない特別な姿なので是非写真やビデオに残しておくと良いと思います。
雨の日も、視点や思考を変えてみるとたくさんのメリットがあるので、憂鬱な気分になってしまう人は雨の日にしかできないこと、雨の日にしか見られない景色など、楽しめるように心穏やかに前向きな気持ちで過ごしましょう。雨の音を耳に入れながら、好きな本を読んだり映画を観たり、好きな物を食べたり何か特別感を味わえることをしてみると気分よく雨の日を乗り切れるかもしれませんね。
また雨上がりにはマイナスイオンがたくさん発生します。
マイナスイオンはエアコンや空気清浄機などの家電にも付いている機能だと思いますが、人体を活性化させてくれます。空気中のマイナスイオンは、体内に取り込まれると心身がリラックスし、α波が増すので気分も快適になります。雨音のヒーリング効果に似ていますが、人間にとって癒し効果、自律神経の調整、血圧や快適な睡眠などさまざまな心と体の調子を整えてくれる効果があるわけですね。