ガラス張りで花粉や虫をシャットアウトできるうえ、天候に関係なく洗濯ものが干せると人気なのが、サンルームです。
外観もおしゃれで、子どもを遊ばせたり植物を育てたりといろいろ使えるので便利ですよね。
しかし、サンルームは雨漏りしやすいという欠点があることをご存じでしょうか?
ここでは、サンルームが雨漏りしやすい原因、そしてどのような対策があるかについて紹介していきます。
こんな方におすすめ
- サンルームから雨漏りして困っている方
- サンルームを使っている方
- サンルームを検討している方
サンルームが雨漏りしやすい原因
室内でありながら、壁がガラス張りなので開放感があるうえに日差しを感じられる、サンルーム。おしゃれで便利なスペースだと根強い人気があります。
しかし、サンルームは雨漏りしやすいというデメリットがあるのです。
その理由は、サッシの部分が多くつなぎ目もたくさんあるからです。つなぎ目が多いということは、それだけ隙間ができやすくなります。
サッシに使われているアルミは、太陽の熱でも伸縮します。そのため、時間がたつにつれて、どうしても隙間ができやすくなってしまいます。
サンルームの雨漏りが起こりやすくなる原因
サンルームで雨漏りする原因として多いのが、施工不良です。つなぎ目がしっかりと施工されていなければ、当然そこから水が浸入しやすくなります。
さらにコーキングの劣化によっても雨漏りが発生します。建物とサンルームをつなぐ部分に、隙間を埋めるためのコーキング作業をしますが、それが劣化すると水が浸入してきます。
コーキング剤は一般的に3年~5年程度の寿命と言われています。
サンルームの雨漏り対策
サンルームには雨漏りしやすいリスクがありますが、日当たりもよく、メリットもたくさんあります。
快適にサンルームで過ごせるよう、日頃から雨漏り対策を行っておくことがポイントですね。
- DIYでコーキングをする
- オーニングを利用する
① DIYでコーキングをする
施工不良がなかったとしても、コーキングは毎日紫外線に晒されているので日々劣化していきます。1~3年に1度は点検をするようにしましょう。
コーキング剤は紫外線で劣化し、剥がれたり痩せたりしてきます。コーキングの劣化を放置していると、雨水が浸入するリスクが高まるので気をつけましょう。
ひび割れや痩せたコーキング部分を発見したら、さらに劣化して雨漏りしてしまう前に対処しておきましょう。
- コーキング・マスキングテープをホームセンターなどで購入
- 雑巾で劣化部分の水分や埃をとる
- コーキング剤を塗る部分の周囲にマスキングテープを貼る
- コーキング剤を塗る
- コーキング剤が乾く前にマスキングテープを剥がす
ただし、これはあくまでも予防策です。既に雨漏りしているという場合、DIYをすることでかえって雨漏り被害が拡大してしまうこともあります。
なぜなら、間違った場所にコーキングをしてしまった場合、雨水の経路が変わってしまう恐れがあるからです。
雨漏りの原因は目に見える場所以外にあるケースも多いので、雨漏りの知識が豊富なプロに点検と修理を依頼するのがおすすめです。
② オーニングを利用する
オーニングとは、サンシェードのことです。よくおしゃれなお店の軒先でも見かけることがありますよね。
オーニングをサンルームの上に取り付けることで、夏場など強い日差しを防いで紫外線によるサンルームの劣化を防止できます。
さらに雨が直接サンルームに当たることも防ぐので、水がかかりにくいというメリットもあります。
オーニングには種類があり、大きくわけて壁付けタイプと独立タイプの2つです。
使わないときには巻き取ることができ、手動か電動かで価格は変わってきます。サイズも豊富なので、自分の家に合わせたものを選ぶようにしましょう。
今はインターネットの通信販売で、デザイン性の高いおしゃれなものも多く出ています。お気に入りを見つけてくださいね。
サンルームの修理をプロにお願いした方がいい理由
まだ雨漏りが発生していないサンルームであれば、上記の対策を取って予防をしましょう。
しかし「既に雨漏りしてしまった」という方もいるかもしれません。
サンルームはつなぎ目もコーキング箇所もたくさんあるので、原因を正確に特定するのは難しいでしょう。
自力で何とかしようとして違う場所を応急処置してしまえば、雨水の経路がかわり被害が拡大する恐れがあります。
最悪の場合サンルームごと撤去となる可能性もありますので、雨漏りくらい大したことはないと放置せず、必ずプロに相談してくださいね。