写真は学校の屋上防水工事施工前の様子
学校の雨漏り修理業者を選ぶ際のポイントと選び方をプロ目線でわかりやすく解説を行っていきます。
日本の公立小中学校で、築年数が25年以上の老朽化した建物は全体の4分の3以上と言われています。
また2022年度末には76%が築年数40年以上になります。
この建物の老朽化の問題は深刻になっており、近年のゲリラ豪雨や相次ぐ大型台風により校舎や体育館で雨漏り被害が増えている状況です。
学校で雨漏りする原因
学校の雨漏りの原因になりやすい箇所は以下の部分です。定期的なチェックが大切です。
- 屋上
- 外壁のひび割れ
- 窓サッシ
- 渡り廊下の屋根
学校で雨漏りをする場合の多くは、屋上の防水に問題があります。屋上は平になった屋根の構造上、どうしても水がたまりやすいです。また学校の屋上となるとメンテナンスがしにくいため、発見が遅くなればなるほど雨漏り被害が広がっていってしまうという特徴があります。
他には、校舎の外壁のひび割れ、窓サッシなどから雨水が浸水して、雨漏りの原因となる事もあります。
学校が雨漏りした時の被害
学校が雨漏りをすると、教員・生徒ともに授業に支障が発生するのは非常に大きな被害です。中には雨漏りが酷くて休校になった例もあります。
基本的に、雨漏りは校舎や体育館の屋上からの発生が多いのですが、雨漏りは一箇所とは限らないですし、校舎や体育館と大きい建物なため被害も大きくなる傾向にあります。
雨水が校舎に浸水をしていくと、教室だけでなく、トイレ、給食調理場など、どんどん広がるため早めの修理が必要です。築50年の学校では、雨漏りが原因で天井が崩落した事もあります。(木製の吊り部材が腐ってしまったため)
さらに、雨漏りが原因で教員・児童に怪我などが起きてしまうと、問題は訴訟レベルに発展する可能性もあります。
学校でできる雨漏り対策
学校で出来る雨漏り対策としては、雨漏りが発生した箇所に吸水シートなどを貼り付けて、雨水が広がらないようにする事が大事です。
屋根などに上って直接シートをかぶせるような事は危険なのでやめておきましょう。
応急処置を行ったら、すぐに雨漏り修理業者の手配を行うようにしましょう。
学校の雨漏り修理業者を選ぶポイント
※学校の屋上防水施工事例
学校での雨漏り修理業者を選ぶポイントを解説します。
まずは、雨漏り・防水の知識のある修理業者を選ぶ事。
そして学校や大きなマンション・ビル・工場などでの雨漏り修理の施工事例があるかどうかも確認をする事が大切です。
学校となると大規模な建物の修理です。
戸建て住宅と学校とは、原因調査にかかる時間や方法、修理に必要な時間と費用、修理に必要な職人さんの人数、技術などまったく違ってきます。
そのため、大規模な修繕工事の施工事例がない業者に頼むのは、避けたほうがいいでしょう。
公立・私立の雨漏り修理費用の負担
雨漏り修理にかかる防水費用は、学校など大きな規模になると数百万円~という単位で費用が発生します。
特に屋上防水する場合は、面積が多ければ多いほど費用がかかります。
公立学校では、国や地方自治体が校舎などの修繕費をすべて補助があり、私立学校は2分の1が補助されます。ただし、校舎など大きな建物は、高額な修理費用がかかるため、すぐに補助が支給されるわけではなく注意が必要です。また、生徒や保護者の方が雨漏りを指摘しても学校側が動いてくれないケースもあります。
補助金がなかなか支給されない事もあり、寄付金などで賄われている事も多いです。
そのため学校で火災保険に入るかどうか検討しているところも増えています。