出かけようと思っていた日に雨が降っていると、がっかりしますよね。
梅雨や秋雨前線といった長雨の時期は週末に限って雨、なんてことも少なくありません。
雨が降ると出かけるのがおっくうになりがちですが、雨だからこそ美しい景色もあちこちにあります。
今回は、雨の日に訪れたい絶景スポットをまとめました。
奥入瀬渓流(青森県)
青森県と秋田県の両県にまたがる十和田湖の子の口から14kmに渡る奥入瀬(おいらせ)渓流。特別名勝、天然記念物として国に指定されており東北地方の景勝地としても人気が高いスポットです。
渓流沿いには車道と遊歩道が整備されているため、ドライブやハイキングをしながら大自然を間近に感じられます。
奥入瀬渓流は晴れた日はもちろん、雨の日も絶景に出会えます。
木漏れ日が差し込み緑が映える晴れた日とは代わり、森や苔の息遣いが聞こえそうな神秘的な景色が広がります。
雨の日は奥入瀬渓流をドライブしたり、周辺の日帰り入浴施設に立ち寄るのがおすすめです。
奥入瀬渓流 基本情報
施設名:奥入瀬渓流
住所:青森県十和田市奥瀬60
定休日:無し
サイト:http://towadako.or.jp/sansaku-map/oirase-nenokuchi/
清水渓流広場 (濃溝の滝・亀岩の洞窟)(千葉県)
東京から約1時間で行ける千葉県君津市の秘境とも言える清水渓流広場。
亀岩の洞窟とその奥に見える濃溝の滝は、SNSで一躍人気となった注目スポットです。洞窟から差し込む光が水面に反射してできる幻想的な風景を目当てに、多くの人が足を運びます。
晴れた日の美しさはもちろん、雨の日もまた違う表情を見ることができます。
古来からの自然が織りなす洞窟や滝がうっすらと靄がかっている様は、どこか神々しい雰囲気すら感じられるのではないでしょうか。
清水渓流広場 基本情報
施設名:清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)
住所:千葉県君津市笹1954
定休日:無し
サイト:https://www.city.kimitsu.lg.jp/site/kanko/2259.html
東京駅(東京都)
東京駅は、日本の首都・東京の玄関口といえるターミナル駅であり、日本の鉄道の中心的役割を担っています。
その広さは東京ドーム3.6個分にもなり、プラットホームの数も日本一多い駅です。
1914年に開業した東京駅。皇居の正面にある赤レンガ造りの丸の内口駅舎は、近代建築の父と言われる辰野金吾が設計し、2003年に国の重要文化財に指定されています。
1945年の東京大空襲で大部分が消失した駅舎は2012年に旧駅舎への復元が完了。レトロな赤レンガ造りの駅舎は東京駅のシンボルとなっています。
雨の日の東京駅は水たまりに反射した外観が美しいおすすめスポットです。
日没後の暗い時間帯、なるべく大きく深い水たまりの地面付近から広角レンズで撮影するのが上手に撮影するポイントだそう。
雨の日は挑戦してみてはいかがでしょうか。
また、近くには丸の内ビルディングやKITTEなどいくつもの複合商業施設もあるため、ショッピングやグルメなども一緒に楽しめます。
東京駅 基本情報
施設名:東京駅
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
定休日:無し
サイト:https://www.tokyoinfo.com/
御射鹿池(長野県)
長野県の蓼科エリアに位置する御射鹿池(みしゃかいけ)。
日本を代表する画家、東山魁夷(ひがしやまかいい)氏の有名な作品『緑響く』のモチーフにもなっており、風景を鏡のように映し出す絶景が人気を集めているスポットです。
御射鹿池は昭和初期に作られて現在も使われている農業用のため池。
冷たすぎる八ヶ岳の水を太陽光に当てて稲作に利用するために作られ、地域の人に大切に利用されています。
春は新緑、夏には深い緑、秋には黄金色に黄葉し、冬には真っ白な雪と、四季折々の美しさを映し出すカラマツ林と池の景色は、何度でも訪れたくなる場所です。
雨の日には池に風景が反射する様子(リフレイン)はみられませんが、静寂の空気に包まれた森や霧がかった景色は神秘的な美しさがありますよ。
池の周囲は整備されていますが、堤防内は立ち入り禁止で池に近づくことはできません。
地域の人の大切な池ですので、環境維持に協力しましょう。
御射鹿池基本情報
施設名:御射鹿池(みしゃかいけ)
住所:長野県茅野市豊平奥蓼科
定休日:無し
サイト:https://navi.chinotabi.jp/spot/3076/
モネの池/名もなき池(岐阜県)
モネの池は、岐阜県岐阜県関市板取の根道神社参道脇にある貯水池です。地元ではもともと池の名前はなく「名もなき池」でした。
しかし、水の透明度と鮮やかな鯉のコントラストがまるでモネの代表作『睡蓮』に似ているとSNSで拡散され、通称「モネの池」と呼ばれるようになりました。
モネの日を訪れるのにおすすめの時間帯は午前の8時~9時ごろ。午後は太陽の光が強くなり、池の水面に太陽の光が反射して、カメラのレンズに光が入ってしまうためです。
雨の日は光の反射がないため、強い雨でなければ撮影しやすいかもしれません。
モネの池はあじさいや蓮の花の咲く時期がおすすめです。
モネの池 基本情報
施設名:名もなき池(通称:名もなき池)
住所:岐阜県関市板取白谷
定休日:無し
サイト:https://www.kankou-gifu.jp/spot/5094/
祇王寺(京都府)
京都の嵐山方面、嵯峨野エリアにある祇王寺(ぎおうじ)も雨の日におすすめです。
平家物語にも登場する祇王寺。平清盛に寵愛を受けた祇王という女性が清盛の心変わりによって都を追われた後に、母と妹と入寺し出家した寺院と言われています。
苔と庭が美しい寺院としても有名で、特に紅葉の時期は各地から観光客が訪れます。
雨の日は苔が生き生きとして、木々から滴る水滴もまた画になりそうです。
祇王寺 基本情報
施設名:祇王寺(ぎおうじ)
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
定休日:無し
拝観料:大人300円・小人(小中高)100円
拝観時間:午前9時~午後4時30分(受付終了)
サイト:https://www.giouji.or.jp
西芳寺(京都府)
京都市の嵐山方面に位置する臨済宗の禅寺「西芳寺」は、世界文化遺産「古都京都の文化財」の1つにも登録されているお寺です。
境内一面を覆う苔は約120種にもわたり、その美しさから「苔寺」として親しまれています。
雨に濡れ艶やかさを帯びた苔はひときわ美しくなり、35,000平方メートルにおよぶ庭園は国の特別名勝及び史跡にも指定されています。
せっかく京都観光に来たのに残念ながら雨になってしまった日は、予定を変更して苔寺を巡ってみるのもおすすめです。
西方寺 基本情報
施設名:西方寺(さいほうじ)
住所:京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56
定休日:月によって異なるため公式サイトをご確認ください
拝観料:一人3,000円
※事前の申込みが必要
※※乳幼児を含み,小学生以下の方の同伴は不可
サイト:http://saihoji-kokedera.com/top.html
白谷雲水峡(鹿児島県)
世界自然遺産に指定されている屋久島は、“1カ月で35日雨が降る”と言われるほど、日本で最も雨が降る地域です。
屋久島の中でも白谷雲水峡は、観光スポットとしても人気。
白谷雲水峡は屋久島の森の雰囲気を十分に味わえるうえ約5時間で往復できるため、登山初心者に大変人気のあるトレッキングコースです。
特に苔むす森(通称もののけ姫の森)と太鼓岩はスタジオジブリの作品『もののけ姫』の舞台のモデルとしても有名で、国内外から多くの人が訪れます。
白谷雲水峡は、晴れた日は太鼓岩からの眺望が絶景ですが、雨の日は神秘的で神々しい苔むす森を満喫できるため、どの天候でも魅力あふれるスポットです。
白谷雲水峡 基本情報
施設名:白谷雲水峡
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦1593
定休日:無し(冬季雪のため通行止めの場合あり) ※警報発令中は入れません。
サイト:https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10740/
みちのくあじさい園(岩手県)
©いちのせき観光Navi
盛岡市、奥州市に次ぐ規模となる一関市は、仙台と盛岡の中間地点、東北地方のほぼ中心に位置しています。
みちのくあじさい園は6月下旬から約1ヶ月間、杉山の小路が色鮮やかな「あじさい」の花に彩られます。
約2キロメートルに渡る散策路の両側には、約400種4万株のあじさいが咲き、樹間の風はひんやりと澄みきって、まさに花の森林浴。
雨の日は蒸し暑さを避けてあじさい園に足を運んでみてはいかがでしょうか。
みちのくあじさい園 基本情報
施設名:みちのくあじさい園
住所:岩手県一関市舞川字原沢111
定休日:開催期間以外は閉園(開催期間は毎年異なる)
入場料:大人1,000円、小人200円
サイト:https://www.ichitabi.jp/spot/data.php?p=36
服部農園あじさい屋敷(千葉県)
©服部農園あじさい屋敷
千葉県東部中央の長生地域に位置し、東京から車で行きやすい場所にある服部農園あじさい屋敷。
総面積18,000平方メートルの敷地に200種・10,000株以上のアジサイが植えられています。
毎年6月上旬から7月上旬のシーズンには、山の上から下まで斜面一面を埋め尽くすように色鮮やかなアジサイが咲き、テレビや雑誌でも取り上げられる人気のスポットです。
服部農園あじさい屋敷 基本情報
施設名:服部農園あじさい屋敷
住所:千葉県茂原市三ヶ谷719
定休日:開園期間中は無休
開園期間:6月1日より7月上旬
開園時間:8:00〜18:00
入園料:大人(中学生以上)500円、子ども(小学生)200円
サイト:https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/18742
長谷寺(神奈川県)
©長谷寺
人気観光地鎌倉にある長谷寺は、奈良時代に聖武天皇の治世下に勅願所と定められた鎌倉有数の古刹です。
緑深い観音山の裾野から中腹に広がる境内は、四季を通じて花が絶えることがありません。そのため「鎌倉の西方極楽浄土」と呼ばれ、多くの参拝者の心を和ませています。
境内には諸堂のほか鎌倉の海や街並みが一望できる見晴台もあり、さらに眺望散策路には相模湾の眺望とともに40種類2500株のアジサイも。梅雨には色とりどりのあじさいが咲き誇り、鎌倉でも有数の景勝地と謳われています。
長谷寺 基本情報
施設名:長谷寺
住所:神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2
定休日:無し
開門時間:夏時間(3〜9月)8:00〜17:00(閉山17:30)、冬時間(10〜2月)8:00〜16:30(閉山17:00)
拝観料:大人400円、小学生200円
サイト:https://www.hasedera.jp/
明月院(神奈川県)
あじさい寺として有名な北鎌倉の古刹、明月院。
山里にひっそりと佇み女性的な優美さをもつ北鎌倉の禅寺で、梅雨の時期には境内が約2500株の青色のアジサイで埋め尽くされることから「明月院ブルー」と呼ばれています。
メディアや雑誌でも多く取り上げられており、雨の日でも絶景が見られる人気スポットです。
明月院 基本情報
施設名:明月院
住所:鎌倉市山ノ内189
定休日:無し
拝観時間:6月は8:30~17:00、その他9:00~16:00
拝観料:500円(高校生以上)、小・中学生300円
サイト:https://www.trip-kamakura.com/place/230.html
形原温泉・あじさいの里(愛知県)
愛知県の人気温泉地蒲郡にある形原温泉・あじさいの里。
形原温泉は三ヶ根山の山麓、緑の林に包まれた静かな温泉で、蒲郡の温泉郷の中では最も古くから親しまれています。
あじさいの里では、毎年6月での1ヶ月間、形原温泉・あじさいの里に植栽された、5万株のアジサイが咲き乱れる中で、あじさい祭りが開催されます。
あじさい祭りでは、毎年約10万人もの来訪者があり、夜間はライトアップされ昼間とは違う幻想的な雰囲気が魅力です。運が良ければあじさいの里に住むゲンジボタルを見ることもできるそう。
ひときわ目を引く赤い橋をバックに雨が滴るあじさいはとても画になりますよ。
形原温泉 基本情報
施設名:形原温泉・あじさいの里
住所:愛知県蒲郡市金平町一ノ沢28-1
定休日:無し
時間:8:00~21:30
入場料金:300円※中学生以下は無料
サイト:http://www.katahara-spa.jp
雨の日も絶景を求めてお出かけしよう
雨の日は気分が沈みがちですが、美しい景色を見に少し遠くまで出かけてみましょう。
絶景スポットの周辺ではグルメやショッピングが楽しめる場所も多く、日帰り旅行気分を満喫できるのでは。
特に梅雨や秋口は雨が降る日が多いため、楽しく週末を過ごすための参考にしてみてはいかがでしょうか。