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雨漏り対策におすすめ「カバー工法」

自分の家に雨漏りが起こると「何故なんだ?」と怒りを感じて、とても凹んでしまいますね。しかし、そのままにして置くわけにはいきませんから、業者に修繕を依頼します。
一番安価に直して欲しいのはみんな同じですが、雨漏りを繰り返すようでは修理の意味がありません。早期に完全に雨の浸入を抑えることを優先しないといけません。
そこで、今回は、おすすめの方法としての「カバー工法」を紹介します。

「カバー工法」ってどんな工事?

雨漏りの原因は、屋根に問題がある場合が多くあります。
経年劣化によるズレや破損もあって、葺き替えや修繕をしなければならない場合は、大変高額な費用が掛かってしまいます。葺き替えよりも簡単で安価な方法として、「カバー工法」があります。屋根の改修工事(リフォーム)の際の工法ですが、字が表すように、古い屋根の上から新しい屋根を作って被せてしまう工法です。「重ね葺き」ともいわれます。
費用対効果が高い屋根の改修方法で、公共工事などでもよく使われています。
今ある古い屋根をそのまま残して改修できる点が、大きなメリットになります。
古い屋根の撤去や解体工事をしなくて良いので、工事期間も短くなり、費用も軽減できるのです。

「カバー工法」は人体にも安全

屋根の解体工事や修繕には、事故につながる危険な作業も多くなります。また、古い屋根材には有害なアスベストが含まれていたり、漆喰や土が材料として使われていることから、不用意に壊せないこともあります。このような心配が起こらないことも「カバー工法」のメリットです。アスベストといえば怖いですが、以前の建築資材にはよく使われていました。解体工事をしなければ、あまり心配する必要はありません。
他にも、電気配線の切断や改修しない部分の破損など、事故が起こりやすくなりますから、解体工事をせずに屋根修理ができるのは、大きなメリットになります。
経年劣化が進んできた屋根を、カバー工法で新しい屋根にすることで、耐久性は抜群に高まります。
通常、屋根の防水改修工事は15年ほどで行うのが、一般的ですが、塗装工事のみ、部分的雨漏り修理しか行わないと、すぐに改修工事が必要になってきます。
簡単な工事を繰り返す手間や、加算していく費用を考えると、何回も出来ません。
カバー工法は、新しい屋根を新設するイメージになるので、新築同様の耐用年数になります。
一度の改修工事は高くなりますが、何度も繰り返すことが無いので、長い目で見るとお得になります。
雨漏りの原因を突き止めるのはたいへん難しい事もあって、一度の補修で改善されないことも多くあります。カバー工法であれば、雨漏り原因を突き止めなくても、新しい屋根を作ってしまうので、ほぼ確実に雨漏りは無くなります。
「確実に雨漏りを止める」ために、カバー工法はおすすめできる修繕工事になります。

「カバー工法」のデメリット

雨漏り改修におすすめしたいカバー工法ですが、デメリットもあります。
その一番は、屋根が重くなってしまうことです。先にも、書きましたが、古い屋根に新しい屋根を載せるので、屋根一枚分重たくなります。一番高いところの屋根が重たくなると、耐震性に影響が出る場合があります。多くの場合は、考慮する必要はありませんが、過去の耐震診断の結果が、代わる可能性もあるので、注意が必要です。旧耐震の住宅での、カバー工法は慎重に考えた方がよいでしょう。
重さの影響もあって、一度カバー工法で改修している家に、次もカバー工法を採用するのは、一般的に難しくなります。
また、施工が難しい屋根材があります。瓦屋根などの屋根材、屋根の形状によっては対応出来ない場合もありますから、事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、屋根材の劣化が激しい場合は、新しい屋根を載せるのが難しいので、劣化が進んでいる場合もカバー工法は対応できません。
デメリットがあったとしても、トータルして考えるとカバー工法は一番おすすめできる雨漏り改修工事であると言えるのです。

まとめ

雨漏りの改修工事は、費用もかかり工期も長くなりがちです。既存の屋根をいじること無く、その上に新設することで、工期も短く費用も安くなります。良い事ばかりではありませんから、工事業者としっかりと話して、事前相談を重ねましょう。カバー工法は、すべての屋根に向いている訳ではありません。納得のいく工事を行って、雨漏りの無い安心した暮しを手に入れたいものですね。

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