雨の日には偏頭痛が起きる方が多くいるはずです。
人によって症状の内容や程度はさまざまであり、つらい場合では吐き気をもよおす方もいます。
今回は、なぜ雨の日には偏頭痛が起きるのか、そのメカニズムを解説するとともに、偏頭痛が起きてしまった際、どのような対策がとれるのかを紹介します。
ちなみに、偏頭痛と片頭痛、2つの表記がありますが、正しくは片頭痛とされています。
しかし、一般的には偏頭痛のほうが多く使用されているため、今回は「偏頭痛」で表記を統一しています。
ぜひ最後までお読みください。
雨の日に頭痛が起きるメカニズムは?
雨の日に起きる頭痛にはいくつかの種類があり、それぞれメカニズムが異なります。
ただ、どの場合においても関係してくるのが「自律神経」です。
気象の変化によって自律神経の働きが正常ではなくなり、頭痛を引き起こすのがざっくりとしたメカニズムになります。
では、まず偏頭痛のメカニズムから見ていきます。
偏頭痛とは、頭のこめかみから額にかけてする、ズキズキとうずくような痛みのことです。
偏頭痛が起きるメカニズムは、まだあまり解明されていないのが現状です。
ただ、一部は解明されており、おそらく血管の膨張が原因であるとされています。
雨の日は低気圧の影響で気圧が下がります。
すると、血管を押さえつけている圧力が下がるので、血管が通常時よりも膨張します。
この血管の膨張が、自律神経に影響を及ぼすことで、偏頭痛が起きているとする見方が一般的です。
続いて、緊急性頭痛のメカニズムも見ていきます。
緊急性頭痛のメカニズムも、完璧に解明されたわけではありませんが、およその予想はなされています。
その中でも有力なのが、血液中の血小板から放出され、、血管を収縮させる働きがあるセロトニンです。
低気圧が来ると、体内ではセロトニンの分泌量が不安定になります。
セロトニンの分泌量の増減が激しくなることにより、脳の血管が収縮したり膨張したりします。
すると、炎症が発生し、痛みに変わります。
雨の日の偏頭痛を和らげるには?
では、実際に雨の日に偏頭痛や緊急性頭痛が起きてしまった際、どのような対処法があるのでしょうか?
鎮痛剤を使用する
まずは鎮痛剤を使用することが有効です。
しかし、鎮痛剤は痛みが来てから使用するのでは、あまり効果がありません。
そのため、頭痛が来そうだと予知できた段階で使用することが大切です。
近年は、気圧の状況や頭痛が起きそうかどうかを天気予報アプリで知らせてくれる機能もついています。
あらかじめ予想し、先手を打っておきましょう。
カフェインを摂取する
続いての対策は、カフェインを摂取することです。
先ほど、頭痛が起きるメカニズムで説明しましたが、偏頭痛には血管の膨張が影響しています。
カフェインは、血管を収縮させてくれる効果があり、血管が膨張してくれるのを防いでくれます。
そのため、コーヒーや緑茶、紅茶など、ご自分の好みに合わせてカフェインを摂取することをおすすめします。
身体を冷やす
最後になりますが、偏頭痛の場合は身体を冷やすことが有効です。
また、緊急性頭痛である場合は、身体を温めることで痛みを減らすことができます。
しかし、あなたの痛みがどちらのタイプであるかはわからない部分が多いと思います。
自分の体調、健康に大きく関わることなので、独断で判断せずお医者さんなどの専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
今回は、雨の日に偏頭痛が起きるメカニズムとその対策を紹介しました。
症状は個人差があり、かなりきつい症状が出る方もいますが、今回の内容を参考に少しでも辛い症状が治まるように願っています。