「ベランダはあるけど、屋根がないので晴れた日にしか洗濯物が干せない」「雨の日にベランダに水がたまりやすい」
そのような悩みを持っている方におすすめなのが、ベランダに屋根をつけることです。ベランダの屋根は後からでもつけることができるのをご存知でしょうか。
ちなみに
バルコニー:2階以上の外にあるスペース
テラス:1階部分の外にあるスペース
となっていて、屋根のないベランダのことは厳密にはバルコニーといいます。
今回は、ベランダ屋根の種類や費用のほか、メリット・デメリットなどを解説していきます。
自宅のベランダを機能的に使いたいと考えている方はぜひ最後までご覧くださいね。
こんな方におすすめ
- ベランダに屋根をつけたい方
- ベランダ屋根の費用を知りたい方
- ベランダ屋根の選び方を知りたい方
ベランダ屋根の種類と費用相場
ベランダ屋根はメーカーからさまざまなデザインのものが販売されています。見た目も価格も選択肢が多いので、選ぶときに迷ってしまうかもしれません。
ここからは、ベランダ屋根の選び方と気になる費用について紹介していきます。
【種類別】ベランダ屋根の特徴
ベランダ屋根には、アール型とフラット型の2種類の形状があります。
各メーカーによって多少の形状の違いはありますが、主となる形状はこの2種類です。
アール型の特徴
- 緩やかにカーブした屋根
- 優しい印象
- 雨や風の吹き込みを防ぎやすい
- 目隠しになる
アール型の屋根は、先にいくにつれて緩やかにカーブしています。
見た目にやわらかい印象があるので、温かみのあるデザインが好きな方におすすめです。
アール型のベランダ屋根は、屋根の先端がカーブしているので雨や風の吹き込みを抑えられるというメリットもあります。
また、積雪のある地域ではベランダの屋根に雪が積もりにくいという利点も考えられますね。
ただし、ベランダの方角によっては屋根をつけることで日当たりを遮ってしまうこともあるので、事前にしっかりとシミュレーションしておいてくださいね。
フラット型の特徴
- ストレートな形状
- 開放感がありスタイリッシュ
- アール型より少し低価格
フラット型は、すっきりした形状で開放感があり、スタイリッシュな印象を与えます。
また、アール型より低価格の傾向があるため、予算に限りがある場合でも選択肢に入りやすいでしょう。
デメリットとしては、アール型よりも雨が降り込みやすいということが考えられます。
積雪のある地域では、雪下ろしの必要が出ることもあるかもしれません。
ベランダ屋根の費用相場
おしゃれな見た目だけでなく、機能性もあるベランダ屋根を取り付けるときに気になるのが費用相場です。
設置費用:5万円〜10万円
こちらは一般的なベランダ屋根の費用ですが、デザイン性や機能性によっては数十万円のハイグレードなタイプもあります。
また、豪雪地帯や台風の多い地域では雪や風によってベランダ屋根が壊れるおそれがあります。
そのため、雪や風に強いベランダ屋根を選ぶ必要があり、費用がやや高くなる傾向です。
ベランダ屋根のメリット・デメリット
ここからは、実際にベランダ屋根をつけた場合のメリットとデメリットを紹介していきます。
ご自宅にベランダ屋根を取り入れたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ベランダ屋根の4つのメリット
- 雨の日でも洗濯物が干せる(雨よけ)
- 住まいの劣化を緩和する
- 日差しをやわらげる
- 目隠しになる
雨の日も洗濯物が干せる
ベランダに屋根がついていないと、急な雨で洗濯物が濡れてしまうことがありますよね。
ベランダに屋根をつけることで、外出中のにわか雨でも洗濯物の心配する必要がありません。
天候に左右されず、洗濯物を干すことができるのは大きなメリットですね。
建物の劣化を遅らせる
ベランダへの雨の吹き込みを軽減することは、建物の劣化にもつながります。
ベランダの周囲やサッシ周りに雨が振り込むと、わずかな隙間から雨漏りになってしまうケースもあるでしょう。
そうした建物の劣化のリスクを軽減することにも、ベランダの屋根が一役買っているのです。
日差しをやわらげる
真夏の日差しはとても強く、直射日光や紫外線によってフローリングや畳が傷んできます。
ベランダ屋根があると、日差しや熱をやわらげることができるので、家財の保護にもつながるでしょう。
目隠しになる
ベランダに屋根をつけることで、外部からの目隠しにも役立ちます。目隠しとして設置する場合は、アール型がおすすめです。
ベランダ屋根のデメリット3選
- 雨や強風で騒音のリスクがある
- 雨樋から落ちる水滴にも注意
- 日当たりが悪くなることもある
雨の当たる音が気になる
激しい雨が降ると、ベランダ屋根を叩く雨音が気になるかもしれません。騒音で夜眠れない人は、寝室付近のベランダに屋根をつける前によく検討することをおすすめします。
強風の際も、ベランダ屋根の建てつけが悪いと騒音の元になるかもしれません。しっかりと取り付けてくれる設置業者に依頼しましょう。
雨樋や軒先から落ちる水滴に注意
意外と見落としがちなのが、雨樋から落ちる水滴です。どしゃ降りのときには、雨樋から勢いよく水が流れ出します。
軒先の下が水はけの悪い状態だと、大雨のときに雨漏りしてしまうリスクもあります。設置するときには雨天時の水はけや雨樋の機能もしっかりチェックしておきましょう。
日当たりが悪くなることもある
ベランダ屋根は日差しや熱をやわらげる効果があります。しかし、元々日当たりがよくない部屋のベランダに設置すると、さらに日当たりが悪くなってしまうことも考えられます。
ベランダに屋根をつける場合は、南側の日当たりのいい場所がおすすめです。北側や北西のベランダに屋根をつける場合には、本当に必要かよく検討してみてくださいね。
さらに知りたい!ベランダ屋根を選ぶポイント
ベランダ屋根を選ぶときに、チェックしておきたいポイントを紹介します。
- 屋根をつける方角を確認
- ベランダ屋根のサイズに注意する
- 屋根の傾斜
屋根を付ける方角を確認
ほとんど方々が、洗濯物を干すことが一番の目的になるのかもしれません。
南側、南東側のバルコニーであれば理想的なのですが、東側、南西側でも多少日照時間が短かったり、日光が弱かったりしますが、有効だと思われます。
ベランダ屋根のサイズ
ベランダ屋根のサイズは人が通る場所や、物干し竿との距離感を考慮して選ぶのがおすすめです。
ベランダ屋根の大きさの目安
幅 | 奥行(出幅) |
1.0間(約1.8m) | 3尺(約1m) |
1.5間(約2.8m) | 4尺(約1.2m) |
2.0間(約3.7m) | 6尺(約1.8m) |
大きな掃き出し窓に面したベランダには、1.5間や2間の幅があるタイプが人気です。
奥行きについては、1階のテラスには6尺の大きなタイプ、2階のベランダには4尺程度の屋根を選ぶ方が多くなっています。
屋根の傾斜
ベランダの屋根に傾斜があると雪やゴミなどが積もりにくいというメリットがあります。しかし、急な角度がついていることで、強風時に破損してしまうリスクもあります。
角度を緩くすると、屋根の上にゴミや雪がたまりやすいという一面があります。
ベランダ屋根の傾斜を選ぶときには、用途に合わせて形状を選んでみてくださいね。
まとめ:ベランダ屋根は用途に合わせて形を選ぼう!
ベランダ屋根にはアール型とフラット型があります。
アール型ではやわらかい印象と、目隠しとしての機能性の高さがあり、フラット型ではスタイリッシュな印象が特徴的です。
ベランダ屋根をつけることによって、天候に左右されずに洗濯物を干したり、強い日差しをやわらげたりすることができます。
ただし、ベランダ屋根に当たる雨音が気になる場合や、日当たりが悪くなることもあるので、事前にしっかりと検討しましょう。
建てつけが悪いと強風時の騒音が気になることもあるので、DIYよりもプロの業者に依頼する方がおすすめです。