雨漏りで気になってしまうのは水害だけではありません。
せっかくの綺麗な壁紙に汚い水がシミて、跡として茶色く残ってしまった……。そうなると、シミが視界に入るだけで気分も落ち込んでしまいますよね。
直すのにどれだけお金がかかるのかわからないし、見た目が汚いだけで実害はないだろう……と、しぶしぶ放置している方も多いのではないでしょうか。
ここでは、雨漏りの跡で悩む方のために、壁をきれいにする方法と、修繕費用の相場について解説します。
これで安心!雨漏りの跡を消す方法3選とその費用
雨漏りの跡を消す方法はいくつかありますが、向いている修繕方法、費用は、壁の一部だけがシミになってしまっているのか、全体的に染みているのかで変わってきます。
また、壁自体の材質や色でも、方法を使い分けなくてはいけません。
ここでは大まかに3つ、雨漏りの跡を消す方法をご紹介します。予算やケースに応じて、検討してみて下さいね。
漂白剤で消す方法(難易度:★☆☆ 費用:★☆☆)
これは、「壁紙が真っ白なクロス」である場合のみに有効です。
少しでも色が混じっている壁紙、素材がクロスではない場合(木など)は、漂白剤でシミが出来てしまう可能性があります。目立たない場所で色落ちしないかチェックしてから作業を行いましょう。
必要なもの
- 市販の漂白剤
- 濡れぞうきんと乾いた布
- ビニール手袋、マスクなど(肌荒れや吸い込み防止)
漂白剤を使うので、色落ちしても構わない服を着て作業しましょう。
- 漂白剤を10%~50%の割合で薄め、雨漏りのシミが気になる部分に吹きかける
- 薬液が浸透するまで何分か放置し、濡れたぞうきんで浮いた汚れを拭き取る
- 乾いた布で余分な水分をとって拭き上げ、乾かす(1日~2日)
①~③の工程を、汚れがなくなるまで繰り返します。
1度に落とそうと思うと新たなシミの原因になったり、壁のクロスがふやけてしまったりするので、時間をかけてしっかり乾かすといいです。
費用は、家庭にある漂白剤でできますのでほとんどかかりません。
白い壁にできた、ちょっとした雨漏りの跡には漂白剤で対応してもいいかもしれません。
デメリット
- 薬剤を使うので、換気が十分にできない部屋の雨漏り跡には向かない
- 広範囲の雨漏り跡だと時間がかかる
- 壁の材質と色によっては使えない
クロス貼り替えで消す方法(難易度:★★★ 費用:★★☆)
雨漏り跡ができてしまったクロスを剥がし、新しいクロスに貼り替える方法です。
すこし難易度は上がりますが、汚れの原因を元から除去できるため、かび臭い匂いに悩まされていた方にはおすすめの方法です。
また、全く違うクロスに貼り替えると、気分転換にもなります。
雨漏りをきっかけに、プチリフォームをするのも悪くないですよね。
必要なもの
- 貼り替えるクロス
- のり材
- 場合によっては下地処理用のパテやヘラ、やすりなど
クロスの中には最初からのりが付いているもの、貼り直しが可能なものもあります。
材料を揃えたら、作業をすすめていきましょう。
- 壁紙に切り込みを入れ、剥がす
- 壁紙の剥がれ残りを除去し、下地を平らに整える
- 新しい壁紙に貼り替える
費用は、クロスの実費とのり代、下地代がある場合は約5000円~かかります。
範囲や選ぶクロスにもよりますが、1万円もあれば、ちょっとした壁紙の貼り替えが可能です。クロスは通販でも買えるので、好きな柄を選ぶのも楽しいですね。
デメリット
- DIY初心者には難易度が高い
- 下地処理はプロでも熟練の技が必要なため、きれいな仕上がりにならない可能性がある
- 古い壁紙を剥がさず貼ることも可能だが、根本的な汚れを落としてはいないので耐久力や衛生面では不安が残る
器用な人でないと難しい作業です。
自信がない場合は業者に貼り替えを依頼するのも手です。
その場合の相場は、クロスの実費+3万円~ が目安です。(範囲や貼り替え箇所によって異なります)
壁を塗って消す方法(難易度:★★☆ 費用:★★★)
塗装しても問題ない壁であれば、塗って隠してしまうのも手です。
先に紹介したクロス貼り替えよりも挑戦難易度は低く、しっかりと下準備をすることで失敗するリスクも最小限に出来ます。
壁紙を貼り替える必要もないので、ごみがあまり出ないのもいいところです。
必要なもの
- ペンキや塗装材(屋内用のもの)
- 塗るための道具
- 養生テープやブルーシート等
- 新聞紙
塗料を使いますので、室内の換気は十分に行い、汚れても問題のない服装で行いましょう。
手順は以下の通りです。
- 塗る部分以外に塗料が付着しないよう、シートや新聞紙などで養生する 壁際の木材などにはマスキングテープを貼るときれいに仕上がります
- ハケやローラーで塗装していく
- 乾かす(1~2日)
- もう一度塗り重ねる
- 乾ききる前にマスキングを外し完全に乾かして完成
費用は、ペンキを塗る道具が揃ってない場合は道具を揃えるだけで5000円くらいはかかります。
これはあくまでも最低価格で、ペンキを1缶買うだけで済むような塗装でない限りはもっとかかります。ムラなく違和感なく仕上げるために、2,3万円は見ておくと良いでしょう。
お金はかかりますが、確実に綺麗になって、難易度も高くないため、初心者の方にはおすすめの方法です。
デメリット
- お金や時間がかかる
- どうしても汚れる 養生に手間がかかる
- 塗装作業の間はその場所を使えない 換気にも気を遣う必要がある
- 天井は液だれの危険性があるため、やらないほうがいい
特殊な壁の雨漏り跡のメンテナンスは、プロにおまかせした方がいいでしょう。
こんな雨漏り跡には気を付けて!業者を呼んだ方がいい場合
雨漏りの跡を修復するのは、あくまでも雨漏りが修理によって解消している場合です。
雨漏りが直っていないのに修復してしまうと、また同じような汚れに悩まされる可能性が高く、効果的とはいえません。
ここでは、雨漏りが直っていない壁の特徴をお伝えします。
どんどん広がる雨漏り跡
一回雨漏りを直したはずなのに、また雨漏り跡が広がってくるようならば、雨漏りは直っていないかもしれません。
一回目の雨漏りに自分で気づき、壁の穴を塞いだだけの簡単な補修を自力で行った結果、漏水だけが止まったようなケースでよく見られます。
根本的な雨漏り原因が特定出来ていないため、浸入した水がどんどん壁にしみていき、跡になって残ってしまうのです。
放置すると壁や柱の腐食の原因になるため、広がる雨漏り跡があるような場合は必ず業者に相談しましょう。
家の一部が腐食すると、住むことが難しくなる可能性もあります。
カビてきている雨漏り跡
雨漏りを修繕したものの、黒ずんでカビが発生している雨漏り跡は危険です。
柱や壁材が常に湿っているため、湿度が高まって壁紙にカビが発生している可能性があります。
水がしみないタイプの雨漏りはこうしてカビとして顕在してくることもあります。
妙に最近かび臭い壁がある。黒いぶつぶつが気になる。
こういう時は雨漏りしているサインかもしれません。
水周りというわけでもないのにカビが発生しやすい家は、湿度が高くなっています。
つまり、建材が濡れていて家全体の湿度が高くなっている証拠。どこかで雨漏りが発生している可能性が非常に高いです。
水が漏れていなくても、一度業者に相談した方が良いケースです。
雨漏り跡は、雨漏りの原因を特定する材料にもなります。
まだ雨漏り自体を直していないようであれば、壁紙の汚れを落とす前にまず雨漏りを修理しましょう。
まとめ・雨漏り跡の修繕は、雨漏りを直したあとで!
- 雨漏り跡は自力で直す方法もある
- 雨漏り跡を隠しても、雨漏りが直ったことにはならない
- シミだけで、雨漏り原因を発見していない時はシミを直す前に相談を
雨漏り匠ナビでは、雨漏り原因の特定、修理だけでなく、内装のクロス張り替えまでセットで依頼できる業者をご紹介できます。
もし、雨漏り修理が済んでいないようでしたら、相談、見積もりは無料です。
お気軽にご相談ください。