ペットは飼い主にとって心の癒しであり、家族同然ですよね。
地震や台風などの災害に襲われたとき、ペットも人間と同じようにストレスを受けて、危険にさらされてしまいます。
しかし、ペットをどのように避難させてあげればいいかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
地震は予想が難しいですが、台風はある程度の進路が発表されるので準備ができます。
今回は、台風接近時にペットと避難する際の注意点と日頃からしておくべき準備について解説します。
台風のときペットの安全のためにできること
大切なペットを守るために、まず台風接近時の対応と日頃からの準備についてご紹介します。
ペットを家の中に入れる
ペットを外で飼っている場合は、玄関でもいいので家の中に入れてあげましょう。
犬はある程度の遊泳能力がありますが、猫はほとんど泳げません。
もしも洪水に飲み込まれてしまったら、溺れてしまう可能性があります。
迷子になったら、もう二度と戻ってこないかもしれませんので必ず徹底してください。
ペットの日用品ストック準備
ペットは人間とは違う食性であることがほとんどです。
人間用の食べ物を食べると体を壊してしまう恐れがあるので、ペット用フードを10週間分は準備しておきましょう。
飲んでいる内服薬も10週間分は準備が必要です。念のため、薬の名前も控えておきましょう。
薬やフードは水に濡れないようにジップ付きのビニール袋に入れておくのがおすすめです。
水は10日分程度あると安心です。ミネラルウォーターの成分が合わないと飲めない場合があるので、確認しましょう。
マイクロチップを付ける
ペットが逃げ出してしまったときのために、マイクロチップを埋め込むと安心です。
肩甲骨の辺りに埋め込むので、水に濡れても問題ありません。
詳しくはかかりつけの獣医さんなどで相談してみてください。
台風でペットと避難するときの注意点
まず最寄りの避難所は犬や猫の避難を受け入れているのか、受け入れていないのなら受け入れ可能な避難所はどこにあるのか調べておきましょう。
スムーズに避難できるよう、ゲージに入れる訓練もしておく必要があります。
避難所でのストレスを解消してあげるために散歩ができるよう、リードなどを目に付く場所に置いておきましょう。
また避難所には多くのペットが集まるので、伝染病予防の狂犬病、混合ワクチンを打っておくべきです。
避難所に入れないときのために念のため、車中泊の用意、または預かってもらえる友人探しもしておくといいでしょう。
特に、高齢者や小さな子供もいるので、夜中に吠えさせない、人にむやみに近寄らせないなど、周囲の人への配慮を大切にしてくださいね。
飼い主にとってはペットも家族の一員ですが、動物が苦手な人や、犬猫アレルギーを持っている方もいます。
ペットと一緒に避難所生活をするときには、各自治体の指示にしたがって行動してください。
台風のときペットを安心させるには
ペットは人間と同じように台風通過時に不安を覚え、慣れない避難所の環境でストレスを感じます。
できるだけ不安やストレスを軽減してあげられるように、普段と変わらない生活を送らせてあげることが重要です。
自宅から持参した敷物を敷いてあげる
普段の家のにおいが付いた敷物を敷いてあげると、ペットはリラックスすることができます。
散歩用リード
閉鎖的な避難所で、運動不足になるとペットは強くストレスを感じてしまいます。短い距離でも散歩をさせてあげられるように、リードは必ず持参して定期的に運動させてあげましょう。
積極的にスキンシップをとる
強い風雨の音を聞いてデリケートになってしまう子もいます。安心させてあげられるように、いつもよりスキンシップの時間を多めにとってあげてくださいね。
トイレ用のシート
雨脚が本格的に強くなってくると、外に出ることができなくなります。室内で排泄させなければいけない状況になることが考えられるので、排泄できる環境を整えておいてあげましょう。
台風通過後
洪水発生後、家の周りが不衛生になってしまった影響で下痢や皮膚病になる子がいます。
精神的なものだと薬の服用で比較的早く治るのですが、長引くようなら感染が考えられるので動物病院に連れて行ってあげましょう。
皮膚病予防のために洪水があった地域を散歩するときは、帰宅後足を水で洗うようにしてあげます。
ペットも人間と同じようにケアが必要
ペットも人間と同じように不安やストレスを感じます。
本記事に記載したアイテムだけでなく、ペットがリラックスできるようなものがあれば積極的に持ち物に加えておきましょう。
日頃からの準備、避難時の注意点などを確認して家族の一員としてペットをしっかり守ってあげてくださいね。