梅雨の時期がくると、雨の日が続いて湿気でジメジメしますよね。
髪の毛もうまくまとまらないですし、気分も憂鬱になりがちです。
部屋の中に湿気がこもると、至る所にカビが発生し、気付いたら生えているのが、カーテンです。
窓の結露によりカーテンが湿ってしまい、それを放置することで知らぬ間にカビが生えていることがあります。
他にも、お風呂場やキッチンなどの水回りは、すぐにカビが発生しまうので、頻繁に清掃する事が必要です。
カビは健康被害の恐れもある為、カビが生えてしまう前の湿気対策が必要となってきますね。
2022年の今年は、梅雨の期間がどうなるかはまだわかりませんが、昨年2021年の梅雨期間はこの様な感じでした。
5月5日頃~7月2日頃、沖縄地方、奄美地方
5月11日頃~7月11日頃、九州南部地方、九州北部地方
5月15日頃~7月13日頃、中国地方、四国地方
5月16日頃~7月17日頃、近畿地方、東海地方
6月14日頃~7月16日頃、関東甲信
となっており、梅雨入りが平年より早く期間も長かったので、本格的に夏本番になったのが遅かった印象でした。
梅雨の期間が長ければ長いほど、湿度が高い日が続いてしまいます。
ところで湿度とは何かと聞かれると、説明するのは難しいという方は多いのではないでしょうか。
湿度とは、水蒸気として空気中に含まれる水分の量を表したもので、空気の湿り具合のことです。
デジタル時計には湿度が表示されている物がありますが、この湿度はほぼ相対湿度という%で表示されています。
この%を見て、湿度が高いか判断する方がほとんどだと思いますが、実はこの%はあまり意味が無いのをご存知でしょうか。
単純に、この相対湿度の%だけを見て、加湿器や除湿機を使用すると、思った感覚と違うということがあると思います。
例えば、25℃で相対湿度が47.9%と、15℃で相対湿度86%では、感覚的に同じ湿気具合となります。
湿度には絶対湿度というものがあり、こちらは%ではなくg/m3で表します。
上記2つの絶対湿度は、どちらも11g/m3となります。
この絶対湿度の方が、人の感覚に近い事がわかっています。
ちなみに絶対湿度11g/m3くらいから、乾燥を感じない調度良い湿気具合となるようです。
この事からわかるように、普段目にしている湿度表示が同じ湿度でも、気温が違えば絶対湿度が違うので、同じ環境というわけではないという事です。
気温が上がるほど、空気中に含まれる水蒸気量である絶対湿度g/m3が増えるので、同じ水蒸気量g/m3でも、相対湿度の%は低くなっていくという事なんですね。
なので、絶対湿度が表示される湿度計を持っておくと良いと思います。
梅雨本番が近づいて、ジメジメの季節になってくると、湿度が上昇し、洗濯物も乾きにくくなります。
そんな時に除湿をしようと様々な対策をすると思いますが、湿った空気を逃がそうと一概に窓を開ければいいというわけではないんですよね。
絶対湿度が室内よりも外の方が高い場合は、窓は開けない方がいいです。
さらに湿度が上昇してしまいますので、逆効果となってしまいます。
エアコンの除湿機能を使用するご家庭も多いと思いますが、だいたいのご家庭にあるエアコンの除湿機能は、弱めの冷房運転と同じなので、室内の温度が高くなることで湿度表示は下がるかもしれませんが、絶対湿度は変わってない事が多いです。
やはり除湿をする目的であれば、除湿機が1番効果的かもしれません。
目に見えて水が取れるので、空気中の水分量に驚くとともに、洗濯物にはものすごく効果的です。
また、扇風機やサーキュレーターを活用して空気を動かしてあげることも大切です。
エアコンの冷気が1箇所に溜まるのと同じように、湿気も場所によって違ったりするので空気を回してあげましょう。
安価である除湿剤や乾燥剤を部屋に置いておくのもオススメです。
取り替える手間が嫌な方は、取り替え頻度が少なくて済むように、吸湿量が多い物を選ぶと良いと思います。
ここまでで、湿度のことが以前よりはよくわかったと思いますが、住宅において湿度管理は本当にとても重要なことで、湿度管理がきちんとされていない住宅は長持ちしないです。
結露の発生を放置することでカビが大量に発生すると、それを餌とするダニも増えることになります。
また、結露は見えない外壁と内壁の間にも発生し、木材の腐食が起こり住宅の水漏れなどにも繋がってしまうので、とても恐ろしいものです。
梅雨の時期は除湿ですが、冬の時期は加湿で湿度を調整すると思います。
夏と違って冬は乾燥するので、また違った影響があり、乾燥すると風邪をひきやすくなってしまいます。
なので最大のデメリットは、湿度40%以下になるとインフルエンザウイルスが活動してしまうので、風邪やインフルエンザにもかかりやすくなるということです。
ですが、加湿をしすぎると結露が発生するので、難しいところです。
年間を通して湿度管理は大切なので、注意が必要ですね。