毎日使っている水回りでは、どうしても水垢が発生しやすくなります。
洗剤でこすっても中々落ちてくれない水垢を、そのまま諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、水垢の落とし方はポイントをおさえていれば簡単に落とせる方法があります。
この記事では、水垢の落とし方と予防方法について解説していきます。
水垢でお困りの方はぜひ最後までご覧ください。
水垢の落とし方3選
しつこい水垢には、洗剤以外のアイテムを使うことも有効です。
水垢の成分や原因によって、適したアイテムを使い分けてみることをおすすめします。
クエン酸
水垢は水道水に含まれるアルカリ性のミネラルやカルシウムが固まって出来ているため、酸性のもので中和させると落としやすくなります。
よく使われるのがクエン酸です。
クエン酸はレモンや梅干しなどに含まれる酸味のある成分のこと。
クエン酸を水に溶かすと酸性となるため、アルカリ性の水垢と触れさせると中和されます。そのため、水垢を落としやすくなるのです。
準備するもの
- クエン酸スプレー
- スポンジ
簡単な流れ
- クエン酸スプレーを水垢に対して吹きかけ、10~20分放置します。
- スポンジでこすって水垢の汚れを落とします。
クエン酸スプレーだけで落ちない場合は、クエン酸を吹きかけてから長めに時間を置いてみてください。
準備するもの
- キッチンペーパー
- ラップ
簡単な流れ
- 水垢部分にキッチンペーパーを被せ、クエン酸スプレーを吹きかけます。
- 水分が蒸発しないように、ラップを被せて密封。
- 30分~2時間ほど放置し、スポンジなどで汚れをこすります。
これでほとんどの水垢は落とせるはずです。
ただし、頑固な水垢は一度では落とせないこともあるので、その場合は何度か繰り返して試してみてください。
重曹
重曹は弱アルカリ性なので、酸性の汚れを落とすのに向いています。
例えば、浴室に多い石鹸カスや皮脂汚れは酸性なので、重曹で中和させてきれいにする方法がおすすめです。
また、重曹は研磨作用(削り落とす力)が強いため、同じアルカリ性の水垢でもこすり落とせる場合があります。
準備するもの
- 重曹スプレー
- スポンジ
また、しつこい汚れには重曹スプレーを少量の水で練り、重曹ペーストを作る方法もあります。
なかなか落ちない汚れは、重曹ペーストと歯ブラシなどでこすってみてください。
重曹はクエン酸よりも掃除道具としての汎用性が高いため、「油汚れなどと一緒に水垢も軽く落としておきたい」といった場合に使うのがおすすめです。
クレンザー
クレンザーとは、研磨剤が入った洗剤のことです。
重曹よりも強い力で水垢を削り落とせるので、しつこい水垢を落としたいときに役立ちます。
ただし、その分素材を傷つけやすくなるというデメリットがあります。
シンクや蛇口などに細かい傷がつき、汚れが入り込んでしまう場合があるので、強くこすりすぎないように気をつけてくださいね。
そのため、クレンザーを使用するときには、スポンジや布、ラップなど出来る限り柔らかい物でこするようにしましょう。
また、クレンザーの種類によっても素材へのダメージが異なります。
クレンザーの選び方として、研磨剤の配合量が20%以下のものならば、十分に水垢を落とせるはずです。
クレンザーは効果が大きい反面、素材を傷つけてしまうというデメリットもあります。
頻繁に使うのではなく、大掃除などの場面で使用するのが良いでしょう。
効果的な水垢の予防方法
ここまで紹介してきたように、クエン酸、重曹、クレンザーには異なる特徴があります。
これらの特徴を知り、汚れの種類に応じて上手に使い分けると、より効果的に水垢を落とせるでしょう。
しかし、すぐに発生する水垢を落とすのは面倒だという方も多いのではないでしょうか。
日々の掃除に追われないためにも、水垢を予防する習慣を生活の中に取り入れていきましょう。
水滴はすぐに拭き取る
白っぽい水垢は、水道水に含まれるミネラルやカルシウムが固まってできます。
水垢を予防するためには、水滴を残さないということが大切です。
蛇口周り、濡れたままの鏡、使ってそのままにしているシンクなどは、こまめに水滴を拭き取る習慣をつけましょう。
また、浴室はスクイジー(ワイパーのようなもの)などを使って水切りするのもおすすめです。
汚れを放置しない
水垢に汚れが付着すると、より落としにくくなってしまいます。
当然ですが、汚れも出来る限りこまめに掃除するのが効果的です。
汚れを放置すると、固まって頑固な汚れになってしまいます。水垢と汚れの性質が異なると、簡単な掃除ではきれいにできなくなるかもしれません。
水垢のないきれいな状態を保つためには、こまめな掃除や習慣づけが大切です。慣れないうちは面倒かもしれませんが、大掃除の手間が省けるので、汚れや水垢が定着しないうちにきれいにすることを意識してみてください。
コーティングする
水垢予防にはコーティングをするという方法もあります。毎日のように使用するキッチンのシンクなど、使用頻度の高い場所に取り入れてみてはいかがでしょうか。
コーティング剤でシンクなどの表面に薄い膜を作り、汚れを付着しにくくします。コーティングによって水を弾きやすくなるので、水垢予防にも役立つでしょう。
コーティング剤には塗るタイプ(効果が長い)と、スプレータイプ(効果が短い)の2種類があります。
塗るタイプだと以下の手順で行います。
塗るタイプのコーティング
- シンクをきれいにする(通常の洗剤でOK)
- 付属のクリーナーを使って磨く
- クリーナーを洗剤で洗い流す
- 乾燥させる
- コーティング剤を塗る
スプレータイプのコーティング
- シンクをきれいにする(通常の洗剤でOK)
- コーティングスプレーを吹き付け、スポンジで広げる
- 乾燥させる
スプレータイプだと簡単にコーティングができる分、効果は1〜2ヶ月程度なので、こまめにおこなう必要があるでしょう。
水垢の予防には、出来る限り水滴や汚れを放置しないことが大切です。
コーティング剤なども取り入れて、水垢がつかないように工夫してみてください。
水垢がこびりつく原因とは
水垢がこびりつく主な原因は、水道水が蒸発すると、残ったミネラルやカルシウムが固まってしまうためです。
そこに石鹸カスや皮脂などの汚れが付着すると、さらに強固な汚れとなってしまいます。
- 水垢を見つけたら早めに掃除をしておくこと
- 水垢の原因となる水滴を残さないこと
この2つのポイントが、頑固な水垢汚れを作らないコツです。
面倒な水垢の掃除は、早めに対処することで簡単にきれいにすることができます。
ご自宅の水垢が気になっている方は、ぜひ試してみてくださいね。