冬は雨が少ないというイメージを持っている方も多く、雨漏りはしないと考えている方も多いでしょう。
しかし、意外に思われる方も多いと思いますが、冬にも雨漏り対策をすることは非常に大切です。
そこで、今回はなぜ冬に雨漏り対策を行う必要があるのか、注意すべきポイントについて解説します。
ぜひ最後までお読みください。
雨漏り対策として冬に注意すべきポイントとは?
雨漏り対策として冬に注意すべきポイントは3つあります。
・雨樋の詰まりや破損
・屋根に積もった雪
・凍害
それぞれ解説します。
雨樋の詰まりや破損
まず注意すべきは、雨樋の詰まりや破損です。
雨樋とは、屋根に落ちてきた雨水を適切な方法で処理するために設置された設備です。
雨樋の中をのぞくことはあまりないため、雨樋が正常に機能しているのかどうかを確認することもありません。
ただ、秋には落ち葉など、雨樋が詰まる原因となるものがたくさんあります。それが冬になっても解消されず、相変わらず詰まってしまっていることも考えられます。
雨樋が詰まってしまうと、普段負担のかからないような場所に重みがかかってしまい、破損してしまう可能性も考えられます。
また、雨樋に雪が積もることもあります。雨樋は多くの重量に耐えうる設計になっていないことが多いので、雪の重さに耐えられず、雨樋が破損したり角度がズレたりしてしまうことがあります。
これらのような不具合が起こる可能性があり、春以降、生活に支障をきたす可能性があります。定期的に雨樋が破損していないかを確認する必要があります。場合によっては業者にメンテナンスを依頼することも大切です。
屋根に積もった雪
また、雨樋に限らず屋根に積もった雪は大きな影響を及ぼします。
そもそも屋根に積もった雪は、落下すると非常に危険です。場合によっては大きな事故に発展してしまう可能性もあるので、十分に注意しましょう。
こうした屋根に積もった雪は、雨漏りの原因にもなりうるのです。屋根に積もった雪が落下して大きな事故になるのを防ぐため、雪下ろしをすることがあるでしょう。その際に、気付かぬうちに屋根材を動かしてしまい、屋根に隙間を作ってしまうことがあります。そうすると、雨が降ったときには雨漏りをしてしまうので、注意が必要です。
ただ、こうした屋根材のずれなどはなかなか気づきにくいのが現状です。雨漏りをして、業者に修理してもらうまで気付かないケースもあります。もし雪下ろしをされるなら、なるべく屋根材を動かさないように丁寧に作業するようにしましょう。
凍害
さらに、凍害による雨漏りの可能性も考えられます。
凍害とは、長年の蓄積により徐々に屋根材が崩れる現象で、寒冷地のコンクリート住宅では避けられない現象と言えるでしょう。
特に音がするわけではないので、気づいたら屋根材が崩れていたとなるケースが多く、雨漏りの原因調査や修理をしていたら凍害を起こしていたと判明することも多いです。
凍害による雨漏りを防ぐためには、定期的に屋根の点検を行うことが必要です。特に寒冷地に住んでいる場合は、凍害が起こりやすくなっているので、可能であれば定期的に点検を行いましょう。
また、屋根だけではなく外壁ボードでも凍害による被害が見られることがあるので、あわせて注意をすることが好ましいと言えるでしょう。
まとめ
今回は、雨が少なく、雨漏りの心配をする時期ではないと考えられがちな冬に関して、どのような雨漏り対策をすべきか解説しました。
雨樋の詰まりや破損、屋根に積もった雪による屋根材のズレ、凍害による屋根の破損など、さまざまな要因が潜んでいます。
雨はあまり降らないため、冬に直接被害が出る可能性は多くありませんが、春以降、夏にかけて雨漏り被害が発生する原因を作ることになってしまいます。
なるべく検査や調査を定期的に行うことで、雨漏りの原因となる破損を極力減らしていくことが大切です。