「天井や壁紙にある日突然染みができて、いつの間にか広がってしまっていた」という経験はありますか?
天井に広がる染みや、クロスの黒ずみがあると、部屋が経年劣化したような印象になってしまいますよね。
染みを消すことができても、原因がわからないことには再発してしまうかもしれません。
実は、雨漏りが染みの原因になっているケースは多いです。
この記事では雨漏りの染みについて、きれいにする方法や費用から放置することの危険性まで詳しく紹介していきます。
雨漏りで染みができているかどうか気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
天井やクロスの染みをきれいにする方法
まずは「すぐに天井の染みをきれいにしたい!」という場合の対策法をご紹介していきます。
天井や壁の染みを消す方法としては、主にクロス張り替えと塗装の二つがあります。
クロスの張替え
染みができてしまった天井や壁がクロス張りであれば、汚れたクロスを剥がして新しいクロスを張り替える方法があります。
クロスの張替え方は、古いクロスを剥がしてクロスに糊をつけて天井や壁に張るという流れです。
工程は単純ですが、シワや歪みなく綺麗に仕上げるには技術が必要になります。
クロスの張り替えをするメリットは、汚れた部分を取り去れるので染みを全てきれいに取れることです。さらに汚れたクロスは臭いの元になっているので張り替えることで消臭効果も期待できます。
塗装
クロスの張り替えはDIYで行うと、古いクロスがきれいに剥がせなかったり、新しいクロスを張る際にシワができてしまったりするなど難しい部分があります。
自分でDIYをする別の方法としては塗装もあります。
- 塗料(水性が安全)
- マスカー(テープ付きの養生シート)
- マスキングテープ(養生テープ)
- ローラー
- 刷毛
- バケツ
作業の手順は、以下の通りです。
- 塗料を塗らない場所をマスカーやマスキングテープで養生する
- 塗料を塗る
- 塗料がある程度乾いたところでマスキングテープを剥がす
塗料が完全に乾いてしまうと、マスキングテープを剥がした際にひび割れができることがあるので、ある程度乾きはじめたら慎重に剥がすとよいでしょう。
塗装をするときには、しっかりと部屋を換気することが大切です。
塗料には臭いが強いものもあり、長時間密室で作業をすると気分が悪くなることも考えられます。
業者に依頼するときの費用
DIYできれいに仕上げる自信がないという方は業者に依頼しましょう。
内装リフォームの費用の相場は以下の通りです。(1㎡あたりの単価)
クロスの張り替え | 1,000円~2,000円 |
塗装 | 700円~1,500円 |
下地処理 | 400円~1,000円 |
天井ボードの張り替え | 1,500円~3,000円 |
この他に廃材処分費や家財移動費がかかったりすることもありますので、見積もりを取る際に確認をすることをおすすめします。
雨漏りが染みの原因になりやすい
天井やクロスの突然の染みの原因で一番心配なのは「雨漏り」です。
雨漏りが原因の場合、雨が降った時に屋根や外壁などの破損箇所の隙間から雨水が入ってきます。
侵入した雨水が屋根裏を通って室内に染み出してくると天井のクロスや天井板が湿ってしまい、染みやカビになってしまうのです。
室内に水が漏れてこなくても、雨漏りしているケースはあるので、異変に気づいたら早めに点検しましょう。
さらに、雨漏りに気づかずに染みを放置していると、雨漏りの二次被害が広がるおそれもあります。
- カビによるアレルギーなどの健康被害
- シロアリ被害
- 家の資産価値が下がる
雨漏りが原因で染みができるということは、家の中の湿度が上がるのでカビが生えやすくなります。
また、湿気のある木材はシロアリの好物なので、シロアリを寄せ付けるリスクも上がります。
単なる染みだと思って放置していると、最悪の場合、腐食やシロアリによって耐震性が下がり、家の資産価値が下がってしまうかもしれません。
早めに雨漏り修理業者に点検を依頼し、被害が少ないうちに対策をしていきましょう。
染みを防ぐには雨漏り修理が大切
天井や壁にできてしまった染みは、クロスを張り替えたり塗装したりすれば一時的には綺麗になります。しかしそれでは根本的な解決になりません。
雨が降れば雨漏りが再発し、せっかくきれいにした天井や壁に新しい染みができてしまうかもしれないのです。
クロスの張り替えや塗装を行う前にまずは雨漏り修理のプロに依頼して、染みの原因となっている箇所を特定することをおすすめします。
雨漏り修理の知識や経験のある業者が的確な修理をすることで、染みの再発を防ぐことができます。正しい方法で修繕し家をきれいな状態に保ちましょう。