2020年台風14号の進路情報と、雨漏りが発生しやすいポイントをお伝えします。
2020年の台風14号の名前はChan-hom チャンホン。チャンホンとはラオスが提案した「木の名前」という意味です。
台風14号Chan-hom チャンホンの最新情報
2020年10月5日に、日本の南方にあった熱帯低気圧が発達し、台風14号Chan-hom チャンホンが発生しました。
台風14号Chan-hom チャンホンは日本の南の海上をゆっくりと進み、10月8日ごろ~11日にかけて日本に接近。
しかし上陸することなく進路を変え、八丈島の南海上を南下し12日に熱帯低気圧へ変わりました。
10月12日には台風15号Linfa リンファも発生しましたが、南シナ海から西のベトナム・ラオス・タイへ向かう見込みのため、日本への影響はありません。
10月でも台風はまだ発生する可能性があるため、今後の台風の発生状況と動向に注意が必要です。
2020年は台風10号が沖縄・九州に大きな被害をもたらしました。
台風の際に心配なことと言えば、雨漏りですよね。雨漏り修理の相談数は、2020年の台風シーズンの秋になると急増します。
「雨漏りは古い家でしか起きない」と安心していませんか? 築浅の家であっても100%雨漏りしないわけではないので、要注意です。
特に、台風によって家が壊れたときは、築年数に関わらず雨漏りが発生するリスクが急増します。
特に、毎年夏から秋にかけて日本にやってくる台風は、その被害が年々拡大しています。
今回のコラムでは、2020年の台風14号による雨漏り被害の状況と、雨漏り修理に火災保険を使うときのポイントについてお話しします。今後の2020年の台風に備えてぜひチェックしてみてください。
台風4号による雨漏りが心配な方は、ぜひ最後までお読みください。
2020年の台風14号シーズンは雨漏りに要注意
2020年の台風シーズンは、梅雨時の6月よりも雨漏りが多いとされています。雨の多い梅雨よりも、台風シーズンの方が雨漏りが増える理由は、雨だけでなく強風が加わるからです。
雨漏りの原因 台風による建物の損壊
台風14号によって家が破損すると、雨漏りが発生する原因となります。
具体的には、強風で窓ガラスが割れたり、棟板金が外れたりすることによって、雨漏りしてしまうのです。
ちなみに、棟板金とは、屋根の一番高いところを覆っている板金で、屋根の繋ぎ目から水が入り込むのをカバーする役割もあります。
他にも、瓦が割れたり、ずれたりして雨が建物の内部に入るようになってしまったという声もよく聞きます。
台風の後に雨漏りが発生した場合は、自分で点検することもあるかもしれません。しかし、屋根の上は大変危険なので雨漏り修理業者に点検を依頼するようにしましょう。
雨漏りの原因 横なぐりの暴風雨
雨漏りは天井からのみならず、横からも発生します。台風が近づくと、強風による横なぐりの雨が降り込んでくるためです。外壁のわずかな隙間や、窓サッシの周りも雨が入りやすい箇所なので、定期的に点検しておくと安心です。
他にも、強風によってベランダに大量の雨が降り込み、排水が追いつかずに雨漏りしてしまうケースも考えられるでしょう。
雨だけでなく、風が加わる状況は雨漏りのリスクが高まるので要注意です。
雨漏りはここで発生する!4選
2020年の台風14号の被害により、雨漏りが発生するリスクは高まっています。ここでは台風4号が来る前に、点検しておいた方がよい箇所をご紹介します。
よくある屋根からの雨漏り
屋根は、最も雨漏りのリスクが高い場所です。とくに屋根の谷になっているところや棟は雨漏りしやすい箇所だと言われています。
先にも紹介したように、強風によって瓦がずれたり、ひびが入ったりすると雨漏りの危険度が上がるので要注意です。
屋上のある建物は、防水層の劣化やひび割れから雨がしみ込んでこないように、定期的にメンテナンスをしておきましょう。
他にも排水口(ドレン)の劣化やゴミによってスムーズに排水されずに、屋上に水が溜まってしまうこともあります。屋上は、日ごろ点検することが少ない場所ですが、雨漏り対策には万全を機しておきたいものですね。
外壁の雨漏りはひび割れに要注意
先に紹介したように、台風14号接近時には、横なぐりの雨が外壁から入ってくるおそれがあります。
外壁は建物によって素材が異なり、サイディングボードやタイル、コンクリート、モルタルなどが使われています。いずれの外壁材の場合も、継ぎ目やひび割れから雨漏りしやすいのでチェックしてみてください。
例えば、住宅の外壁材でよく採用されているサイディングボードは、継ぎ目をコーキング(シーリング)という弾力のあるボンドのような素材で埋めてあります。しかし、長年紫外線にさらされると、コーキングも劣化してきます。
また、外壁そのものも、常に紫外線や風雨にさらされているので、経年劣化が進んでいることも考えられます。
外壁の小さな劣化は見落としやすいので、雨漏りの原因特定はプロの修理業者にお願いするのがおすすめです。
雨仕舞いは雨漏りの大事な防衛ライン
あまり聞きなれない雨仕舞いは、雨漏り対策をする上でとても大切です。
雨仕舞いとは、建物に雨が入らないよう、雨水を排水する箇所を指しています。
雨仕舞いの一例はこちら↓
とくに、立ち上がり(床と壁の垂直になっている部分)や、取り合い(壁と屋根など別の部材がつながる部分)の雨仕舞いも、雨漏りを防ぐために重要なポイントです。
台風によって雨漏りの被害を受けてしまったときは、雨仕舞いに不具合が生じているかもしれないので、プロの業者に点検してもらうことをおすすめします。
ベランダからの雨漏りもリスク大
ベランダは雨が降り込みやすいので、雨漏りのリスクが高い場所の1つだと言えます。
ベランダの床の防水層や窓サッシ周辺のコーキングが劣化していると雨漏りしやすいので、定期的にメンテナンスしておくことが大切です。
台風によってベランダに雨が吹き込み、なかなか水が引かないときも気をつけなければなりません。日ごろからベランダの排水口をきれいにしておくこともポイントですね。
台風14号の雨漏りに火災保険が使える理由
もし台風14号によって雨漏りが発生した場合、早急に修理をする必要があります。
この雨漏りの修理に火災保険が使える可能性があることをご存知でしょうか。
台風による建物の損壊や、雨が室内に吹き込んだ場合は「風災」として火災保険の補償対象になる場合があります。
そのため、台風14号で雨漏りの被害に遭われた方は、まずはご自分が加入している火災保険を確認してみてください。それでは火災保険を申請するときの流れとポイントを解説します。
風災における火災保険の申請方法
ステップ1 家の現況と火災保険の内容を確認
まずはご自身の火災保険の内容を確認し、建物が破損している場合は、写真で記録しておくといいでしょう。後日、雨漏り修理業者に調査してもらうので、危険な箇所を無理に撮る必要はありません。
ステップ2 雨漏り修理業者へ連絡
次に雨漏り修理業者に来てもらい、現場調査と見積りの作成を依頼します。なぜかというと、火災保険を申請する際に、被害状況がわかる写真と工事の見積り金額が必要なためです。
ステップ3 火災保険の申請をする
見積りで必要な工事金額がわかったら、書類を揃えて火災保険の申請をおこないましょう。
火災保険は加入者本人が申請してください。不明な点は雨漏り修理業者に質問するのもよいでしょう。
火災保険を使用するときの雨漏り修理業者の選び方
最後に、雨漏り修理に火災保険を使うときの、業者の選び方についてお伝えします。
火災保険を使用した雨漏り修理の実績がある
火災保険を申請して雨漏り修理をしたことがある業者であれば、保険会社への被害状況の伝え方などをアドバイスしてくれます。
難しい書類作成も、プロのアドバイスがあればスムーズにできそうですね。
悪質な業者の見抜き方
悪質な雨漏り修理業者は「絶対に火災保険が使えるから」と断言して契約を迫るケースもあるようです。火災保険の申請をする代わりに手数料を請求するといった手口もありますが、業者が申請をすることはないので注意しましょう。
台風14号で雨漏りしたときは早めに業者を見つけて修理したいところですが、中には悪質な業者もいるので十分に気をつけてくださいね。
雨漏り匠ナビでは、雨漏り修理業者を探している方へ、防水のプロが見極めた信頼できる業者をご紹介しています。安心して雨漏り修理をしたいという方はぜひご相談ください。