傘は雨除けの道具……そう考えている方も多いと思います。
ですが、最近ではファッションアイテムとして日傘が注目され、生活用品として浸透してきたようです。
ここでは、傘の種類について、用途別に解説していきます。
男性でも持てる日傘や、つい人に見せたくなるようなおしゃれな傘まで、珍しい傘の紹介もしています。
傘の種類を知ると、選び方の着眼点も変わりますよ。
目的に合わせて選ぶ傘の種類4選
傘の種類は大まかに分けて4種類です。
雨を防ぐ「雨傘」と、日差しを防ぐ「日傘」の2種類があり、それぞれに「晴雨兼用」の傘が存在します。
ここでは傘の種類別に、特徴を解説します。
雨傘
雨を防ぐ傘です。防水性の高い生地や、ビニールでできています。
メリット
・どんな雨でも防げるように作ってあるため、防水性が高く丈夫
・安価でどこでも買える
デメリット
・用途が雨用に限られている
・ややデザイン性に欠ける
晴雨兼用雨傘(UV加工傘)
雨傘にUV加工が施されていて、日傘としても使えます。
メリット
・晴雨兼用なので用途を選ばず便利
デメリット
・塗装がはがれるとUV効力が徐々に落ちる
日傘
日差しを防ぐ傘です。厚手の布で作られたものが多く、デザイン性に優れています。
メリット
・おしゃれなデザインのものが多く、ファッションの邪魔をしない
デメリット
・用途が日光を防ぐことに限られている
・厚手の布が視界をさえぎってしまう
晴雨兼用日傘(防水加工傘)
日傘に防水加工がされていて、弱い雨なら雨傘としても使えます。
メリット
・デザイン性と機能性を両立した傘で、選ぶ楽しさがある
デメリット
・強雨時は防水加工が耐え切れず雨漏りするため、使えない
傘の大きさ、機能、形の解説
4種類の傘それぞれに「形態」「機能」「張り方」が異なる傘があります。
用途や使いやすさで選ぶといいでしょう。
形態
持ち運びのしやすさや雨風の強さなどで使いやすさが異なります。
- 長傘
- 折傘
- ショート傘
- ミニ傘
一般的な傘です。長くなるほど傘の直径が大きくなる傾向にあります。
折り畳み傘です。カバンに入るサイズで、携帯性に優れています。
開直径が折傘のサイズの1本傘です。携帯性と強度のどちらも兼ね備えています。
混雑した場所でも差せる小さな傘です。子供用、インテリア用途にも使えます。
機能
- 手開き
- ジャンプ
留め具を外し、自分で押して開く傘です。
柄についたボタンを押すと、自動で開く傘です。
手がふさがっていてもワンタッチで開くため、雨傘はジャンプ開閉のことが多いです。
張り方
張り方の違いは、濡れにくさや視界に影響してきます。
- 標準張り
- 深張り
- 浅張り
一般的な深さで張られた傘です。視界と濡れにくさを両立しています。
丸く深く張った傘です。すっぽりと体を覆うため、上半身が濡れにくくなります。
浅く張った傘です。布面積が狭く視界の邪魔になりづらい深さです。持ち運び用の傘に採用されています。
-
傘の選び方を知って憂鬱な雨の日を乗り切る方法を紹介します
美しい四季のある日本、そして毎年6月から7月にかけて訪れる梅雨。 じめじめとした湿気をやり過ごすのは少し大変ですが、アジサイが咲き誇り、風情のある季節。せっかくなら楽しみたいですね。 雨の日の気分を上 ...
こんな珍しい傘が?変わった種類の傘3選
傘の基本的な種類や形状の他にも、ユニークな特徴を持つ傘があるんです。
ここではそんな「ちょっと珍しい傘」をご紹介します。
逆転の発想!?最初からひっくり返ってる「逆さ傘」
強風で傘の骨が全部逆さに折れてしまった……そんな経験がある方もいると思います。
「逆さ傘」はそんな傘の脆弱性に着目した傘で、骨の開く向きが、最初から通常の傘と逆向きになっているのです。
傘のとんがったほうについている柄を持ちながら開くと、ドーム状に開いて普通の傘と同じ形になります。
傘を閉じるとき濡れた面が内側にくるので、服が濡れにくいのもポイントですね。
傘の中に杖が?仕込み杖付きの傘
普段から杖を使っている方におすすめなのが「仕込み杖付き傘」です。
傘の柄の中に杖が入っているので、傘と杖の2本を持ち歩かなくてもよく、プレゼントとしても喜ばれます。
杖に抵抗がある人でも、見た目には傘にしか見えないため使いやすいようです。
実用性と見た目に配慮された素敵な一品ですね。
意外!国会議員や皇室が愛用している高級ビニール傘
選挙カーの天井で雨の日でも演説している議員さんや、皇室でも愛用されている傘は、なんとビニール傘なのです。
「雨の日の園遊会でも、しっかりとお顔を見て来賓をもてなしたい」という思いから、皇室じきじきの要望で作成された高級ビニール傘は、一般の方向けにも販売しています。
ビニール傘としてはお値段は張りますが、職人の技を結集させた一級品です。
「宮内庁御用達」のビニール傘、持っていたらちょっとした話題になるかもしれませんね。
好みに合わせて選ぶ傘の作り3選
傘を買うとき、どんなことに気をつけていますか?
デザイン以外にも、例えば以下のようなこだわりをかなえる傘もあります。
参考にしてみてくださいね。
傘を絶対壊したくない人は「骨の数」で選ぼう
骨太で本数が多い傘は強風でも壊れにくいため、傘の耐久性を重視する方におすすめです。
雨の日でも外で立ちっぱなしになる現場などで、活躍しそうです。
重くて持ち運びには向かないので、持ち歩き用に普通の長傘も持っておくといいでしょう。
1本の傘で全部済ませたい人は「晴雨兼用折り畳み傘」を選ぼう
カバンに一つ入れておけば雨の日も晴れの日も安心なのが、晴雨兼用の折り畳み傘です。
デザインも豊富で、選ぶ楽しみもあります。
ただ、大きさや丈夫さはカバーできないため、非常用として使うのがベストです。
営業中にさす傘なら「シンプルデザインのUVカット雨傘」を選ぼう
シンプルデザインのUVカット雨傘は、とくに夏場の外回りで大活躍しそうです。晴雨兼用で使えるため、雨と日差し両方に1本で対応できるところが長所となってます。
まとめ
傘の種類は、雨用と日差し用、それぞれの晴雨兼用傘を含めて4種類です。また、用途やシーンによって使い分けることができるように、細かく分類されています。
実用性だけでなく、バラエティに富んだ珍しい形の傘もたくさん存在しています。
お気に入りの1本を見つけると、憂鬱な雨の日も楽しくなりますよね。
ぜひ、傘を選ぶときの参考にしてみてください。